岩船寺の紫陽花
岩船寺の紫陽花

京都府木津市の山間にある岩船寺(がんせんじ)は、緑豊かな山寺の趣きがあり、隠れた紫陽花(あじさい)の名所で、三重塔と紫陽花のコラボレーションは情緒があります。ここでは、岩船寺のあじさいの2021年の見頃や開花状況、アクセスや駐車場について紹介します。

岩船寺の紫陽花と朱塗りの三重塔の圧巻のコラボレーションとは?

岩船寺の紫陽花

京都府南部、奈良にほど近い、木津川市加茂町の南当尾一帯は、古くは「小田原」とよばれ、摩崖仏(まがいぶつ)も多く見られるなど、仏教文化が花開いた地です。

なかでも岩船寺は奈良時代の729年に創建されたと伝わる古刹で、聖武天皇の勅願によって建立された由緒ある寺です。

本堂には、10世紀中期を代表する貴重な尊像で、行基作といわれる本尊阿弥陀如来坐像が安置されています。

最盛期には、広大な敷地に39の坊舎が建ち並ぶ大寺でしたが、承久の変で大半を焼失しました。

荒廃していった岩船寺でしたが、徳川家康、秀忠らの寄進で、本堂、仏像等が修復され、現在は阿字池を囲むように堂塔が建ち並び、静寂な境内を四季通じて多くの花が咲き誇る「花の寺」として親しまれています。

なお、岩船寺は関西花の寺二十五ヵ所霊場の第15番札所になっています。

岩船寺では、ウメ、ツバキ、サクラ、ツツジ、アジサイ、スイレン、サルスベリ、紅葉など、静寂な境内に四季を通じてさまざまな花が咲き乱れます。

梅雨時期には、小さな山門をくぐると池を隔てて正面の高みに三重塔が見え、道の両側にはあじさいの花が咲き乱れ、「関西のあじさい寺」と呼ばれます。

岩船寺の紫陽花

岩船寺のあじさいは、昭和12年頃、先代住職が荒廃した境内地を美しく取り戻そうと植えたのが始まりです。

現在は、岩船寺境内に、原種の山アジサイ、池の端から朱塗りの三重塔(重要文化財)を見通す斜面一面に咲くガクアジサイ(額紫陽花)、ガクアジサイよりも花が小さいヤマアジサイ(山紫陽花)、手まり大のホンアジサイ(本紫陽花)、西洋アジサイ等約30種・5000株以上の花が咲き誇り、人の心をなごませてくれます。

岩船寺の紫陽花

シーボルトが「日本植物誌」で紹介したという、幻の紫陽花「シチダンカ」もあり、重要文化財でもある五輪石塔の側には可憐なカシワバアジサイが色を添えます。

岩船寺では、夏から初秋にかけて咲く、ピンポン玉のようなつぼみが割れて、額咲きの花をつける面白い「タマアジサイ」もあります。

あじさいの赤色・青色・白色など鮮やかな色彩が岩船寺境内を染め、趣ある風景で、訪れる人を出迎えてくれます。

雨露に濡れて輝く紫陽花は、梅雨のじめじめとした気分を晴らしてくれますよね!

1442年、仁明天皇が智泉(空海の最愛の弟子)の遺徳をしのんで建立した三重塔。

室町時代に建てられた高さ約18メートルの朱色の三重塔(国重要文化財)の内部には、智泉作の「普賢菩薩騎象像」が収められています。

新緑に三重塔の朱色のコントラストが美しく映え、重要文化財の三重塔を背景に咲くあじさいが見事です。

いかにも山寺といった趣がある三重塔と紫陽花のコラボレーションは、風情を感じます。

岩船寺の紫陽花

三重塔の隅には、なんともユーモラスな顔をした木彫りの天邪鬼(あまのじゃく)が塔の垂木を支えています。

本堂の売店では、この天邪鬼をモチーフにしたグッズも売られていますので、立ち寄ってみてください。

岩船寺の三重塔の裏側には、まだ奥へと続く道があり、木造のベンチが何個も並んだ開けた場所があります。

その道の両側にも、あじさいが咲き乱れ、静寂の中リラックスしながら散策することができます。

徒歩で40分ほどのところにある浄瑠璃寺の横には、紫陽花を楽しめるカフェもあります。

睡蓮鉢に浮かぶあじさいもきれいで、訪れる人々を魅了します。

岩船寺の睡蓮鉢に浮かぶあじさい

睡蓮鉢に浮かぶあじさいと三重塔のコントラストもまた情緒があり、心を癒してくれます。

岩船寺の三重塔と睡蓮鉢に浮かぶあじさい

三重塔の前の池では、梅雨時期になると、スイレンやハスが開花します。

岩船寺の池

三重塔の裏手は小さな丘になっていて、塔を少し高い位置から見下ろすこともできます。

また、岩船寺と一緒に浄瑠璃寺に行かれる場合は、浄瑠璃寺の手前にあるレストラン「あ志び乃」の庭中に咲き誇るあじさいも楽しむことができます。

岩船寺のあじさいの2021年の見頃や開花状況は?

岩船寺の紫陽花

岩船寺のあじさいの見頃や開花状況は、例年6月上旬~7月上旬です。

もちろん、紫陽花の見ごろはその年の気候などによって多少前後することがあります。

毎年7月中頃になると、来年の為に紫陽花の剪定を行れるので、岩船寺のあじさいの見頃は7月上旬までになります。

夏から初秋にかけては、ピンポン玉のような蕾が割れて、額咲きの花をつける「タマアジサイ」も見られます。

岩船寺は、海抜約300メートルの山間に位置するため、日照時間が短く、開花が平地より約1週間遅いです。

2021年は花数が多く、発色も良いのが特徴だそうで、2021年5月下旬から開花が始まり、6月初旬から山の斜面や本堂、池の周辺で一斉に咲き始めました。

2021年6月25日現在、岩船寺の紫陽花は見頃を迎えています。

岩船寺では、例年6月下旬頃~8月上旬頃にスイレン(睡蓮)・キキョウ(桔梗)・ハス(蓮)も花開き、タイミングが合えば、あじさいとの競演も楽しむことができるでしょう。

岩船寺のアクセスや駐車場は?

岩船寺の紫陽花

住所: 京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43

電話番号: 0774-76-3390

拝観時間: 9:00~16:00 12月~2月 営業時間:8:30~16:30 3月~11月

拝観料: 大人 500円、中高生 400円、小学生 200円

アクセス: 

電車・バス・徒歩でのアクセス

JR「加茂駅」より徒歩約1時間30分です。

JR加茂駅より木津川市コミュニティバスで15分です。

車でのアクセス

京奈和道木津ICより約20分です。

駐車場: 

岩船寺入口付近に民間有料駐車場があります。民間有料駐車場50台(300円/日) 

まとめ:岩船寺のあじさいの2021年の見頃や開花状況は?アクセスや駐車場は?

ここでは、岩船寺のあじさいの2021年の見頃や開花状況、アクセスや駐車場について紹介しました。

梅雨時期になると、少しじめじめした気分になる方も多いと思いますが、ぜひ岩船山を訪れて、見事な朱塗りの三重塔、カラフルに咲き誇る紫陽花、そして池に咲く蓮の花に癒されてください!

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