神田祭の2022年日程や中止内容は?歴史や見どころは?
神田祭

神田祭は、東京都千代田区の神田明神で2年に一度行われるお祭りで、江戸三大祭の一つで、神田祭が行われない年は、蔭祭が行われます。ここでは、神田祭の歴史や由来、本祭の見どころ、2022年の陰祭の日程や中止内容、場所やアクセスについて紹介します。

神田祭の由来や歴史は?本祭の見どころは?

神田祭

神田明神の名称で親しまれている神田神社は、天平2年(730年)、大手町にある将門塚周辺に創建されました。

大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、平将門命(たいらのまさかどのみこと)を祀り、江戸時代には"江戸総鎮守"として信仰を集めました。

この神田神社を代表する祭礼が2年に一度行われるのが「神田祭」です。

かつて幕府公式の祭礼であったことから"天下祭"とも呼ばれ、神田神社の創建以来1300年続くお祭りです。

神田祭は、江戸時代(1603-1867年)には徳川幕府の篤い崇敬を受け、大変盛大に執り行われ、そのに賑わいは現在でも受け継がれているのです。

神田祭の祭礼の中心である神田明神は、商売繁盛や幸運のご利益があることで知られ、七福神のうちの二神、えびす様とだいこく様が神田明神の御祭神として祀られています。

神田明神が江戸の総鎮守であったことから、氏子地域は神田、日本橋、大手町、丸の内など、東京の中心部108ヶ町会を占める規模です。

神田祭は、山王祭、三社祭と並んで江戸三大祭の一つ及び日本三大祭りの一つに数えられます。

神田祭りは、二年に一度奇数年に「本祭」が行われ、丑・卯・巳・未・酉・亥の年になります。

偶数年には、「蔭祭(かげまつり)」が行われます。

偶数年の6月には永田町でもう一つのお祭り、日枝神社 の「山王祭 」の大行列が行われます。

徳川の世において、天下祭りとも言われた神田祭は、雅やかな大行列や、迫力満点の神輿宮入などなど、見どころ満載のお祭りです。

当時は氏子町々より出される勇壮な山車(だし)や、この頃流行していた文化芸能を多様に取り入れた曳き物・仮装行列などからなる「附け祭(つけまつり)」が中心でした。

明治に入ると山車の代わりに神輿が出されるようになり、それが今日「神幸祭(しんこうさい)」と名前を変え、平成に入ってから復活した「附け祭」とともに人気です。

「神輿宮入(みこしみやいり)」は戦後から広まり、現在、宮入をする神輿の数は約100基にも上り、街の活気を間近で感じることができますよ!

毎回5月の中頃に行われ、6日にわたって行われます。

神田、日本橋、大手・丸の内、秋葉原を神輿が巡行する「神幸祭(しんこうさい)」と、100基の氏子町神輿が宮入参拝する「神輿宮入(みこしみやいり)」は、盛り上がりは最高潮に達します!

日本橋の町会も多く参加し、多くの人で賑わいます。

最も賑やかな行事は5月15日直前の週末に行われ、土曜日は主に行列が練り歩き、日曜日は神輿が巡行します。

神幸祭では、秋葉原を出発する神輿や山車に曳き物、踊り手が加わり、数千人の大行列となって神社へと向かいます。

お神輿は大人が二人乗るほど大きなものもあり、装飾もきらびやかで見事です。

大小取り混ぜて100基以上の氏子神輿が町に繰り出し、そのうち約70基が神社まで巡行し、宮入りを行います。

その中でも、旧神田青果市場の巨大な千貫神輿は圧巻!

誇らしげに神輿を担ぐ光景は、まさしく江戸っ子の「晴れ舞台」なのです!

2年に一度、神田祭が行われない年は、「蔭祭(かげまつり)」が行われます。

偶数年の本年度は「蔭祭」となり、「本祭」とは異なり神幸祭と神輿宮入という行事は行われませんが、氏子の幸せと日本の繁栄、平和を祈念する大切な神事として例大祭が執り行われます。

神田祭の2022年日程やスケジュールは?中止内容は?

神田祭

江戸三大祭りの一つに数えられ“江戸の華”と例えられてきた「神田祭」は、西暦の偶数年にあたる2022年は、陰祭として開催されます。

よって、神幸祭・神輿宮入参拝などは中止となります。

本祭と陰祭りの違いは、神幸祭神輿宮入という2つの行事が、陰祭の年には執り行われないというところです。

見どころは、毎年恒例の「明神能・幽玄の花(金剛流薪能)」で、江戸初期の神田祭が神事能主体の祭礼であったことから、その由緒をふまえ、社殿前の特設舞台で披露されます。

そのほか表千家家元による献茶式や、神田神社の例大祭が行われます。

2022年の陰祭は、2022年5月17日(火)~5月18日(水)に、以下の日程で執り行われる予定です。

2022年 神田祭

2022年5月17日(火): 献茶式・明神能 

11:00 献茶式(表千家奉仕)※時間は確定ではありません。

場所:神田神社社殿内

表千家家元により、献茶の儀式が行われ、滑らかな袱紗捌き(ふくささばき)の後、濃茶と薄茶が立てられて神前に奉納されます。

18:00 明神能・幽玄の花(金剛流奉仕)

場所: 神田神社社殿前特設舞台

18:00 雅楽演奏 神田明神雅楽部
18:15 演目解説 三宅晶子 奈良大学教授
18:30 開演

素謡 神歌(かみうた)
二十六世宗家 金剛流家元 金剛永謹 他

狂言 磁石(じしゃく)
和泉流 野村万作 他 

仕舞 邯鄲(かんたん)
金剛流 遠藤勝實 

能  経正(つねまさ)
金剛流 金剛龍謹 他
終演 20:30頃

「明神能・幽玄の花」は、2003(平成15)年に復活した神事能です。

江戸時代初期の神田祭は、神事能が主体の祭礼だったそうです。

神事能の観覧は有料(全席指定)となっています。

神田神社売店(土日祝のみ、文化交流館前で販売)もしくはローソン及びミニストップのLoppiにおいて、チケットをお求めください。

各店内Loppiで購入 Lコード32164
インターネット予約 https://l-tike.com/
(ローソンでは現在オペレーター、自動音声による受付を休止中です。)

なお、チケットは3月5日より販売が開始されています。

2022年5月18日(水): 例大祭

14:00 例大祭

場所: 神田神社社殿内

例大祭に欠かせない神事や行事は行われます。

また、神田泉町町会では、本祭・陰祭に関わらず御神輿を出しています。

神田神社の年中行事において最も重要な神事とされるのが、この例大祭です。

神田祭に関わる多くの人々が参列する中、「献饌」、「宮司祝詞奏上(ぐうじのりとそうじょう)」、「献幣(けんぺい)」、「玉串拝礼」、「巫女舞」、といった神事が粛々(しゅくしゅく)と執り行われ、日本国の繁栄と平和、氏子の無事安全を祈ります。

その他に、若山胤雄社中による里神楽も奉納されます。

神田祭の場所やアクセスは?

神田祭

開催場所 神田明神

住所: 東京都千代田区外神田2-16-2

電話番号: 主催者・運営 神田明神 03-3254-0753

アクセス

・JR・丸ノ内線 御茶ノ水駅から徒歩で5分
・千代田線 新御茶ノ水駅から徒歩で5分
・銀座線 末広町駅から徒歩で5分

神田祭は、秋葉原駅や御茶ノ水駅に近い神田明神を中心に開催されます。

「神田祭」の行列は神田明神の周辺地域も練り歩きます。

5月15日直前の週末に開催されるため、祭りの期間中は神田明神の近くはもちろんのこと、行列が通る主要道路は混雑します。

まとめ:神田祭の2022年日程や中止内容は?歴史や見どころは?

ここでは、神田祭の歴史や由来、本祭の見どころ、2022年の陰祭の日程や中止内容、場所やアクセスについて紹介しました。

2022年は陰祭となりますが、明神能・幽玄の花例大祭など神田祭の雰囲気をお楽しみください!

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