
東京都町田市の薬師池公園のハス田では、夏の開花・見頃時期になると、蓮(大賀ハス)が美しく大きなピンク色の花を咲かせ、訪れる人々を魅了します。ここでは、薬師池公園のハスの魅力や見どころ、2022年見頃時期や開花状況、アクセスや駐車場について紹介します。
目次
薬師池公園の二千年の眠りから覚めた古代の蓮(大賀ハス)の魅力や見どころは?

東京都町田市にある薬師池公園は、四季折々、季節毎に様々な花々を楽むことのできる公園です。
#薬師池
— 楓山 正則 (@kaede8bit) April 17, 2019
春休みにて撮影した薬師池です。 pic.twitter.com/iJN1ExhouJ
3月には「梅」、5月下旬から6月下旬には「花しょうぶ」、6月中旬から7月上旬には「アジサイ」、そして7月下旬から8月にかけては「大賀ハス」が見頃を迎えます。
雨が上がった今が紫陽花の見頃です。どしゃ降りの時から撮影してましたw#町田 #薬師池 #紫陽花 #睡蓮 #蓮 #あじさい pic.twitter.com/DheX0KIwEB
— ヤンサンセイ (@yansansei) June 29, 2019

薬師池公園は、1982年に「新東京百景」、1998年には「東京都指定名勝」、さらに、2007年に「日本の歴史公園100選」にも選定された町田市を代表する公園です。
都内には、都が指定した「名勝」が10カ所ありますが、その中で「新東京百景」に選ばれたのは、薬師池公園、等々力渓谷、清澄庭園の3ケ所で、その中で「日本の歴史公園100選」にも選ばれているのは薬師池公園だけです。
薬師池はかつて「福王寺池」と呼ばれ、地下水が溜まる場所として、周囲の川から引いた水も含めて、農業用水用の溜池としての役割を担っていました。

1960年代から、薬師池は、自然保護と都市公園としての整備が進められ、昔の地形を可能な限り活かしながら、現在の観光を意識した「公園」へと変化してきたのです。
公園内には、仏像・天井画などの貴重な文化財や、薬師如来様が祀られ長く親しまれる薬師堂、移築された国重要文化財である17世紀後半に建立された農家の旧永井家住宅、都有形文化財である江戸時代末期に建立された医家の旧荻野家住宅などがあり、大切に保護、管理されています。
このように、町田市を代表する公園である薬師池公園には、貴重な見どころがいくつもありますが、夏になると北端部のハス田で、美しい花を咲かせて多くの観賞客を集めているのが、「大賀ハス」です。

「大賀ハス」は、1951年(昭和26年)、ハスの権威であった植物学者、故大賀一郎博士が、千葉県検見川の遺跡を発掘調査した際に発見した3個のハスの実が始まりです。
シカゴ大学での分析鑑定の結果、このハスの実が、約二千年前のハスの実であることが判明します。
故大賀一郎博士らが発芽を試み、そのうちの1つが発芽に成功して、翌年美しい花を咲かせたことから、二千年の眠りから覚めた古代のハスと、大きな話題となりました。

その後、大賀博士の名を取って「大賀ハス」と呼ばれるようになり、「大賀ハス」は千葉県千葉市の千葉公園に移植され、今も大切に育てられています。
「大賀ハス」は千葉市の天然記念物に指定され、さらに「千葉市の花」にもなっています。
千葉公園の大賀ハスについては、「千葉公園の大賀ハスの2021年の開花情報や見頃やYohaSは?アクセスや駐車場は?」をご参照ください!
その後、大賀ハスは、愛好者らの手によって日本全国、さらには海外にも株分けされていくのですが、薬師池公園の案内板によれば、現在、薬師池公園にある大賀ハスは、相原町の円林寺と大蔵町の柏木常吉氏に株分けされたものを更に株分けしたものということです。
大賀ハスは、開花してから3日後には散ってしまいます。
1日目には、おわん型のつぼみが緩んで閉じます。

2日目は、深夜に花が開き始め、早朝には花も香りも最盛期を迎えます。
3日目は、深夜に咲き始めた花は、早朝に全開になりますが、昼頃になっても完全には閉じません。
4日目は、早朝に開いた花の花弁は散り始め、夕方には完全に散ります。
花が咲いている日数が短いだけでなく、明け方、早朝から咲き、お昼頃には閉じてしまうという、咲いている時間も短い、午前中限定でしか見ることのできない貴重なものです。

ハスの花の持つ、極楽浄土を連想させる神秘な雰囲気と、二千年の眠りから覚めた古代のハスに思いを馳せながら、この貴重で、美しい花をこの貴重な花を観賞するために、まだ少し冷涼な空気が漂う早朝に公園を訪れることをおススメします!
また、薬師池では睡蓮もきれいに咲いていますので、心癒されるひとときをお過ごしください!
睡蓮もきれいです#睡蓮 #薬師池公園 #町田市 pic.twitter.com/LDDaYmnxLp
— びねこ (@bnekop) July 7, 2021
薬師池公園のハスの2022年見頃時期や開花状況は?

千葉公園の大賀ハスは6月中旬頃から開花しますが、薬師池公園の大賀ハスは、例年、7月中旬から8月上旬にかけてが花の見頃です。
勿論、気象条件などにより、毎年、開花時期や見頃時期は変化します。
2021年7月9日現在、約150本以上のつぼみが確認できるということなので、7月中旬ごろに見頃を迎えました。
【薬師池公園 蓮田】
— 町田市観光コンベンション協会 (@machidaguide) July 7, 2021
7/7(水)本日の蓮田の様子です。目視で約150本以上のつぼみが確認できます。来週、見頃と予想しています。#薬師池公園 #蓮田 #見頃 #町田市 pic.twitter.com/6GR4B25r92
東京都町田市の薬師池公園の大賀ハスは、2021年は8月上旬ころまで楽しめました。
2022年の薬師池公園の大賀ハスの開花状況につきましては、後日更新します!
薬師池公園のアクセスや駐車場は?

薬師池公園
住所:〒195-0063東京都町田市野津田町3270番地
電話:042-724-4399(町田市公園緑地課) ※問い合わせは平日のみ
開園時間:午前6時から午後6時まで(6月から8月までは午前6時から午後7時まで)
休園日:なし(年中無休)
ペットは、リードを付けての散歩が可能です。
アクセス:
バス
小田急町田駅北口(POPビル先)21番乗り場から本町田経由鶴川行き、または本町田経由野津田車庫行きバスで「薬師池」か「薬師ヶ丘」下車。(約30分)
駐車場:北駐車場:109台 東第1駐車場:149台 東第2駐車場:26台
駐車料金:普通車 1時間まで無料
駐車場利用時間:午前5時から午後10時まで

まとめ:薬師池公園のハスの2022年見頃や開花状況は?アクセスや駐車場は?
ここでは、薬師池公園のハスの魅力や見どころ、2022年見頃時期や開花状況、アクセスや駐車場について紹介しました。
明け方からゆっくりと開花し、お昼を過ぎると閉じてしまう、美しい蓮の花の美しさに癒されてください!