断崖と海

島武意海岸が魅せる積丹ブルー!トンネルを抜けるとそこは北の楽園!

大岩と透明な海

札幌から海岸線を一時間半程走ると、そこに北海道屈指の美しい海、断崖絶壁と南国のような独特のコバルトブルーの海「積丹ブルー」が見られる積丹半島があります。
特に「島武意海岸」は人気の高いビューポイントです。島武意海岸トンネルという、人がやっとすれ違える狭く暗い人道トンネルを抜けると、夏の積丹のまぶしい光の向こうに、南国のような異世界がまっています。島武意海岸の海は、ため息が出るほど見事な透明度で、上から眺めても、海の中の海草、岩盤や石などがくっきり見えます。いつからか、青、紺、藍、エメラルドグリーンと多様な色を魅せる積丹の海は、「積丹ブルー」と称されるようになりました。

エメラルドグリーンの海と巨岩
島武意海岸は、上から眺めるだけではなく下まで降りることができ、波打ち際の海の圧倒的な透明度に驚かされます。島武意海岸に残される立派な石垣は大正6年に築かれたニシン番屋のものです。
島武意とは、アイヌ語の「シュマ・ムイ」つまり「岩の入り江」を意味します。高さ約100mの断崖絶壁が続く積丹岬の海岸線、その高さから見下ろす、透明度の高い美しい青、静かな入り江、ひときわ目立つアクセントとしての屏風岩と、すべてが調和よく、「日本の渚百選」に選ばれているのも納得です。

ニシン番屋の跡の石垣底の石が見える透明な海

伝説の景勝地「神威岬」!「チャレンカの道」からの絶景

曲がりくねった小道と青い海

島武意海岸から、さらに西を目指すと、積丹で最も有名な景勝地「神威岬」があります。アイヌ語で神格のある「霊」や「自然」を表す「神威(カムイ)」を冠し、様々な言い伝えがあります。駐車場から丘を上ったところにある「女人禁制の門」から「チャレンカの道」が始まります。女人禁制になったと云われの一つに義経伝説があります。源義経を慕っていたアイヌの娘チャレンカが本土に向かう義経をここまで追ってきますが間に合わず、義経を乗せた船は出発してしまい、失意のうちに海に身を投げてしまいます。その後、この岬付近を、女性を乗せた船が航行すると必ず遭難するために、「女人禁制の門」が出来たとも伝えられています。もちろん女人禁制はだいぶ昔の話で、現在は誰でもこの先の「チャレンカの道」を行くことができます。積丹ブルーと呼ばれる神秘的な色を放つ日本海に突き出す岬に整備された「チャレンカの道」からは、人を寄せ付けない断崖や水中の小石が見えるほど透き通った碧い海など、言葉には出来ない絶景が展開します。(今年の夏訪れた時には、土砂崩れのため途中で通行禁止になっていました。)大自然の美しさを満喫でき、感動的としか言いようのない絶景があります。

神威岬の石碑女人禁制の木の門白い鱗雲と青い海
岬先端に向かう途中に「念仏トンネル」を望める場所があります。神威岬灯台がかつて灯台守によって運用されていた時代、灯台守の家族が荒波にさらわれ死亡するという事故が起きました。この事故をきっかけに、村人によって手堀で掘られたのが「念仏トンネル」です。トンネルを両側から掘り進むうちに食い違いが生じたので、鐘を鳴らしながら念仏を唱え、その音で掘り進む方向が分かり開通したので「念仏トンネル」と呼ばれています。
チャレンカの悲しい言い伝え、灯台守の家族に思いを馳せると、この美しい海の変わりゆく色が様々な表情を見せているように感じます。うねるように起伏に富んだ地形を見ていると、海の表情とその歴史と相まって、まるで龍の背が今でも動き出すような不思議な感覚に陥りました。

突き出た岩と岸壁と青い海エメラルドグリーンの海と丘陵海に突き出た丘陵

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