夜空に上がる三種類の花火

函館の”音”の風景。鐘楼の鐘が鳴る。

青い空と函館ハリスト正教会

函館の夏を彩る函館港まつりが8月1日開幕し、初日に第63回道新花火大会が開かれました。函館の花火を見物するスポットは色々あります。レンガ倉庫群から函館駅方向に向かう海沿いでは、ダイナミックな花火を巨大スクリーンの映画館のような迫力で楽しむことができ、青函連絡船記念館摩周丸からは、サロンやデッキから優雅に鑑賞できます。
今回は、函館港を望む坂の上「函館元町」方向に向かいました。冬は、美しい二十間坂を上ると、洋風建築の多い中に異彩を放つ東本願寺函館別院が見え、そこからすぐの所に、「カトリック元町教会」があります。赤い屋根と塔屋の風見鶏が印象的な建物で、青空によく映えます。内部では、度重なる火災のお見舞いに、ローマ法王ベネディクト15世から贈られた豪華な祭壇を見ることができます。ローマ法王から贈られた祭壇は、日本で唯一の物です。

青空とカトリック元町教会
さらに、アイヌ語で、おじいさんのように腰を曲げないと登れないという意味の坂道「チャチャ登り」を左手に見ながら進むと、ロシア風ビザンチン様式の美しい「函館ハリストス正教会」が見えてきます。正教会とは、カトリックでもプロテスタントでもなく、ハリストス(キリスト)に始まる、初代教会の信仰を正しくそのまま継承してきた、唯一の教会です。塔屋を眺めてみると、環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれた鐘楼の鐘と、函館の港の風景をのぞむことができます。

港の風景と函館正ハリスト教会

 

今年の函館の花火は、歴史ある函館「元町公演」で夜景とともに。

函館公会堂のライトアップ
函館は、8月にもなるのに、あちらこちらで紫陽花の花が街を彩り、6月に訪れた同じく坂と教会が点在する長崎を彷彿とさせました。
建築意匠や技法の素晴らしさから国の重要文化財にも指定されている「旧函館区公会堂」は、ブルーグレーとイエローの左右対称のコロニアルスタイルの建物がひと際目を引きます。その旧函館区公会堂の真下に広がり、港を見渡せる景観の美しい公園「元町公園」が、今回の花火の観賞場所です。明治から昭和25年まで、箱館奉行所や開拓使がおかれ、北海道・道南の行政の中心だった場所で、函館港を一望できます。遠くに五稜郭タワーや摩周丸を見ることができ、周りは教会群や旧函館区公会堂に囲まれ、ノスタルジックな雰囲気に包まれた空間です。夕焼けに、函館の街が包まれ、夜景がきれいに輝きだしたころ、花火が打ち上げられます。

函館公会堂の昼の風景函館元町公園からの函館港の夕景

 

高台の風と函館情緒ある函館花火

2種類の函館の花火
市内の教会のステンドグラスなど函館の名所や風物詩をテーマにした花火を始め、緑や赤などさまざまな色の花火が音楽に合わせて次々と打ち上がりました。函館のすばらしい夜景を舞台にして、海上に打ち上げられた花火は、他では味わうことのできない情緒にあふれた光で、心地よい高台の風とともに心に残る一夜になりました。

夜空に浮かぶ二つの大輪夜景と白く広がる花火夜空に小さく広がる多数の花火函館のオレンジの花火様々な角度に広がる花火黄色く広がる花火様々な色の花火真っ赤に広がる函館の花火

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