伊良部大橋と宮古ブルー

都会から沖縄離島石垣島と宮古島へのエスケープ

宮古島の透明な海

自然の色を失った都会にいると、自然と南の海の色への憧れは強くなるのではないでしょうか。どこまでも続く青い空、澄み切った海。沖縄には、そんな絶景を堪能できる離島が数多く存在します。自然のままの原風景が多く残る離島では、“沖縄らしさ”をより強く感じられるでしょう。都会の喧騒とはまるで無縁の南の島の楽園で、ゆるやかで劇的な“沖縄離島時間”を感じてみてはいかがでしょうか。

石垣島の「川平湾」、ミシュラン三ツ星の奇跡の絶景

島の北西に位置する「川平湾」は、市街地からクルマで40分ほどです。日本百景にも選ばれ、西表石垣国立公園にも属しています。垣島に何度も足を運ぶツーリストが、「何度でも訪れたい場所」として名前をあげるほどの人気を誇っています。

ひとたび川平湾に降り立つと、白一色の砂浜と、湾内の小島や遠くに見える於茂登岳(おもとだけ)の深い緑、エメラルドグリーンの海の色のコントラストが絶景で、別世界へと連れて行ってくれます。高台にある川平公園からは、晴れでも曇でも雨でも、絵になる風景カビラブルーと呼ばれる神秘的なエメラルドグリーンの海が一望できます。

白く輝く砂浜はさらさらと心地よく、世界有数の透明度を誇る海が、青から緑へと美しいグラデーションを見せます。光の加減、潮の干満によって海の色合いが変わりますので、時間を変えて来てみるのも良いかもしれません。川平湾は流れが速いため、遊泳は禁止されています。

よって、水中の珊瑚や熱帯魚や綺麗な海を見たいのであれば、グラスボードを利用するのがおすすめです。旅行の利便性や魅力を基準に選ばれる、ミシュラングリーンガイドで、沖縄では唯一3ツ星(わざわざ旅行する価値がある)を獲得しました。

「伊良部大橋」宮古島ブルーを貫く夢の大橋

宮古島は東京、大阪、名古屋からの直行便もあり、沖縄本島からも飛行機で50分ほど、離島の中でもアクセスが良いのが特徴です。東洋一の美しさと言われる「与那覇前浜ビーチ」があるほか、ダイビングやSUPなどのマリンスポーツの選択肢も豊富です。宮古島は、川が無く海水に土砂が混ざらないことから、海の透明度が半端なく綺麗です。

さらに、来間島、池間島、伊良部島、下地島など、橋でつながっている離島も多く、どこに行ってもコバルトブルーの綺麗な海に出会えます。宮古ブルーと呼ばれる海の上を渡るドライブは、あまりに快適です。

宮古島と海峡により隔てられていた伊良部島。2015年1月31日に待望の「伊良部大橋」が開通したおかげで、陸路からのアクセスが可能になりました。信じられない程の青い海を貫ぬく「伊良部大橋」は、無料で渡れる橋としては日本一長く全長は3540mです。

実は、”さんごのしま”という語呂合わせが隠されています。宮古ブルーと呼ばれる青緑色の海をよこぎる「伊良部大橋」は、真っすぐではなく弧を描き、アーチ部分を通る際のアップダウンはスリルがあり爽快な気分です。

一方で、開通前の伊良部島民の生活の不便(「離島苦(島ちゃび)」という言葉があるほど)を知り、開通によってもたらされるのは観光や農業の活性化だけでなく、生活環境の向上も図られたのだと長い橋を渡る度に思いを巡らします。

心安らぐ島「来間島」の青のグラデーション

来間島と言えば、「来間大橋」なくしては語れません。来間大橋の長さは、およそ1.7kmです。この橋が開通したお陰で、気軽にディープな離島の世界へと私たちを導いてくれます。

来間島には、むらづくり推進委員会が制定した住民協定があります。それは、「憲法」と呼ばれる“島を美しく保ち、誰もが住みたくなるような村にする”という内容の約束事があります。 島に住んでいる人も、島を訪れる人も一緒になって、“誰もが心安らぐような島”を作っていることに感動を覚えました。

来間大橋を渡る瞬間と、竜宮城展望台からの景色は圧巻の美しさです。海の青が、海底の様子などによって、少しずつその青さを変えながら続いている、そのグラデーションは特筆すべき光景です。

沖縄出身の音楽ユニット“かりゆし58”のメンバーが、東京に来たばかりの時、東京の海の色を見たとき衝撃を受けたそうです。しかし、海が都会の色々なものを吸い取ってくれているのだと、この海も沖縄のあの海に続いていると思ったとき、いとおしくなったといいます。

海への憧れは果てしない。温度も色も違うかもしれませんが、流氷がやってくる北の海、都会の渦を飲み込んだ東京の海、そして台風を迎えるエメラルドグリーンの南の海。どの海もつながっているのだと、当たり前のことになぜか安心感を覚えます。

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