布を空にまわす女性

海外旅行者満足度No.1といわれる、佐渡のアース・セレブレーションを2018年に3日間に渡り取材しました。なぜ、そこまで世界の人々を惹きつけるのか?その魅力が明らかになります。興奮必至の2019年の開催内容も紹介します。

アース・セレブレーション!佐渡の太鼓芸能集団 鼓童とは?

昨年は、フジロックのステージにも立ち、AIやBRAHMAN、元ちとせ、初音ミクとの共演、坂東玉三郎との公演にも参加した、音楽集団があります。佐渡を拠点に国際活動を続ける「太鼓芸能集団 鼓童(こどう)」です。

1981年にベルリン芸術祭でデビューを飾った鼓童は50の国と地域で6.000回を越える公演を行なってきました。チーム名の由来は心臓の「鼓動」から音(おん)をとり、「子供(童)のように無心に太鼓を叩きたい」という願いが込められているそうです。

鼓童は、およそ1年の3分の1を海外公演、3分の1を国内公演、残りの3分の1を佐渡で過ごしています。

鼓童は、伝統芸能を現代に再創造し、佐渡を拠点に国際的な公演を行うプロフェッショナルの音楽芸能集団です。実際に公演を見た海外の友人達は、日本の伝統を感じながらも、最先端のロックと表現し、ビートとともに高ぶっていく、自身の感情の興奮に感動していました。

鼓童が、地球を一つの村として太鼓の音を響かせたいという熱い思いで、「ワン・アース・ツアー(One Earth Tour)」と名付けた公演ツアーは、確実に国境や文化の垣根を越え、世界の人々の心や身体に強く焼き付いています。

真夏の佐渡の祝祭、鼓童のアース・セレブレーション!

拠点となる佐渡から出かけていくだけでなく、島外や国外で出会ったアーティスト達を佐渡に招き、佐渡の人たちにもより多くの人々や文化に触れてもらいたい、という願いから、アース・セレブレーションは開催されることになったと聞きます。

海外の鼓動ファンが、が口を揃えて行ってみたいイベントこそ、「鼓童」が核となり、企画・運営する、佐渡島で8月に開催されている「アース・セレブレーション」です。

1988年に第1回目が開催されたアース・セレブレーション。鼓童の本拠地・鼓童村のある佐渡の小木半島で、この祝祭は産声をあげました。「響く島。SADO」をコンセプトに佐渡の文化や自然に触れる催しを行っています。毎年3日間で延べ約3万人が訪れ、外国人観光客が多いのが特徴です。

鼓童は拠点となる佐渡から出かけていくだけでなく、島外や国外で出会ったアーティスト達を佐渡に招き、佐渡の人たちにもより多くの人々や文化に触れてもらいたい、という願いから、アース・セレブレーションは開催されることになったと聞きます。

3日間にわたり、佐渡汽船が見える小木みなと公園にて、太鼓、歌、踊りなど、魅力的なステージが展開されます。その他、無料で楽しめるフリンジや、小木みなと公園で催されるハーバーマーケット、小木半島の街歩きが楽しめる小木町散策、周遊バスツアーなどイベントが目白押しです。ワークショップでは、太鼓や、踊り、ものづくりといった参加型のプログラムも用意されており、訪れる人は自分流にアース・セレブレーションの過ごし方を組み立てる“作り手”になります。

人との交流やつながりが希薄になる傾向がある今、アース・セレブレーションをきっかけとして、国境を越えて、多くの交流と新たな繋がりが生み出されます。

自然の恵みによって生み出された芸能や文化に、参加者は存分に触れ合い、自然と音楽の調和を楽しむことのできるのがアース・セレブレーションです。雄大な自然が残り、独特の文化や芸能の息づく佐渡島ならではの、世界を魅了するフェスティバルです。

佐渡のアース・セレブレーションのフィナーレ「鼓童オールスタースペシャルライブ」

最終日の夜、各々の佐渡での思い出を胸に、最大の興奮を共有するのが、鼓童全キャストが一同に会して開催される「鼓童オールスタースペシャルライブ」です。「エイヤッ!」との掛け声から、ズラッと並んだあらゆる太鼓から繰り出される激しいビートに鳴りが絡み、一瞬で会場は熱き祭りと化します。

鍛え上げられた肉体の軸は、安定して動かず、背筋がビシッと伸びていて重心が取れており、一挙手一投足が美しく保たれ、叩かれる一音一音が感情を持つかのように無数の表情で訴えてきます。

宮太鼓、桶太鼓と締太鼓等の和太鼓が主ですが、笛・踊り・唄・鳴り物・西洋楽器(ティンパニー、スネア等)などバラエティに富んでおり、創り上げられる様々な響きに観客は身を委ねます。舞台構成も見事で、映画やオペラのように物語が展開されます。

2012年より2016年まで鼓童の芸術監督に招聘された坂東玉三郎氏の世界観が浮かぶような、緊張と緩和、静寂と躍動が見事に展開されます。

透き通る笛の音色、メトロノームのように決して乱れることのない太鼓のリズム、優雅に華やかに舞う踊り人、そして「打ち手と太鼓の勝負」のごとく魂をゆさぶる「大太鼓」。鼓童の石塚充さんが演出する幽玄の世界が見事に表現されます。

透き通る笛の音色、メトロノームのように決して乱れることのない太鼓のリズム、優雅に華やかに舞う踊り人、そして「打ち手と太鼓の勝負」のごとく魂をゆさぶる「大太鼓」。鼓童の石塚充さんが演出する幽玄の世界が見事に表現されます。海外から来たお客さんがノリノリで踊っていて、見ていてこちらも嬉しくなってきます。

大太鼓のソロは大迫力です。上半身裸のたくましい肉体が躍動し、大きく太いバチを掲げて、ドカドカ打ちつけます。鼓膜をダイレクトに叩かれているような、過去に体感したことのない衝撃のビートです。

そのすばらしい舞台芸術を見ながら、佐渡の人々は「誇り」を感じ、旅人はその場所にいることに「至福」を感じ、タオルを振り、手を上げ叫び、熱狂しながら最後の夜を終えました。興奮の中、脳裏には、鼓童の若い世代のすさまじい挑戦、多種多様な伝統文化、様々な表情を持つ佐渡の自然、心に突き刺さる奄美大島のシマ唄、佐渡の4日間が蘇ります。

鼓童は、2018年からは、「血沸き、肉躍る」をキャッチコピーに全国を回る特別公演を行っています。。

2019年も、佐渡でアース・セレブレーション開催決定!

大太鼓を叩く男性

2019年は、新潟県佐渡市で8月16~18日に小木町の小木みなと公園を中心に、アース・セレブレーション(EC)が開かれます。今回は、インバウンド(訪日観光客)誘致のための専門チームを初めて編成されています。

32回目の今年、3夜連続で行うハーバーマーケットライブのゲストは17日に登場します。韓国の打楽器集団「金徳洙(キムドクス)サムルノリ」の多彩な打楽器の音色と、日野浩志郎によるプロジェクトYPYの奏でる電子音などが鼓童の和太鼓と共に夏の夜空に響き渡ります。

また、「Hello Japansea シネマ~島の上映会~」と題し、小木城山公園での映画上映も初めて企画されます。日本海側に外国人観光客を誘致しようと、佐渡市や新潟市などでつくる「日本海縦断観光ルート・プロジェクト」が佐渡でロケをした長編映画「SADO TEMPEST」や「飛べ!ダコタ」を上映するほか、両作品の監督のトークイベントを予定されています。

実行委の菅野敦司EC総合プロデューサーは、「島民と一丸となってECを作り、国内外に佐渡の魅力を発信したい」と話されています。

「太鼓芸能集団 鼓童」         https://www.kodo.or.jp/

「アース・セレブレーション」  https://www.earthcelebration.jp/event/

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