太鼓芸能集団「鼓童」。鼓童の公演、ワン・アース・ツアー2019「道」が2019年5月よりスタートしています。ワン・アース・ツアーそして2019「道」の公演の太鼓の音は、映像では伝わらない音です。その場で体感する、鼓童の太鼓の響きとは?
目次
鼓童の公演とは?
ラグビーワールドカップ2019日本大会開会式にて、鼓童の住吉佑太さんの雄姿がありました。
2018年、佐渡の鼓童主催公演、年に一度のフェスティバル「アースセレブレーション」を取材したときの感動が蘇ります。
鼓童は、「和太鼓」ですが、伝統音楽ではない。伝統芸能を現代に再創造し、佐渡を拠点に国際的な公演を行う「太鼓芸能集団」です。
鼓童は、数多く存在する太鼓プロ集団の中でも、トップクラスに位置する知名度とそれにふさわしい技術力を持っており、日本国内だけでなく世界中でも公演を行うワールドワイドな太鼓集団です。
1981年にベルリンでデビューを飾った鼓童は、50の国と地域で6000回を超える公演を行ってきました。
鼓童は、佐渡に活動拠点を定める基本理念と、プロフェッショナルの音楽芸能集団として、高度な芸術性の追求を止めることはありません。
鼓童は、日本の伝統的な太鼓という枠にとらわれず、異ジャンルの優れたアーティストとの共演や、世界的な芸術祭、映画音楽などに多数参加し公演してきました。
「鼓童」という名前には、心臓の”鼓動”と、”童(子ども)のように無心で太鼓を叩く”という意味が込められています。
鼓童の公演のワン・アース・ツアーとは?
鼓童は、地球を一つの村として太鼓の音を響かせたいという熱い思いをもやして、「ワン・アース・ツアー(One Earth Tour)」と名付けた公演ツアーを行っています。
太鼓は、どんな人にとっても心や身体に強く訴えかける楽器です。
鼓童は、活動のテーマを「一つの地球(地球共同体)」の形成におき、その一つとして、言葉を超えた「共感共同体」を随所に作っていく旅!
そのテーマ通り、鼓童は、日本国内にとどまらず海外でも公演活動を積極的に行い、訪れた国に太鼓のグループが生まれるきっかけとなるなど、強いインパクトを与えてきました。
多様な文化や生き方が響き合う「ひとつの地球」をテーマとした、鼓童の「ワン・アース・ツアー」は世界各地で3,900回公演しています。
日本にとどまらず海外でも高い評価を得ている鼓童。
鼓童の公演は、世界的に有名なアメリカの新聞社「ニューヨーク・タイムズ」から「日本で最先端のワールドミュージックイベント」と評されたこともあります。
さらにはベルリン市制750周年祭やオーストラリア建国200周年祭など、鼓童は、政府が主宰するイベントで招待され、公演したこともありました。
1年の約3分の1が海外、3分の1が国内ツアー、残りの3分の1が拠点である佐渡島で活動を行うのが鼓童です。
鼓童の公演、ワン・アース・ツアー2019「道」への想いとは?
鼓童のワン・アース・ツアー2019「道」 は、シンプルの中に力強さや迫力を感じる公演です。
鼓童の歩みだけでなく、太鼓とは何か?音楽とは何か?ということを考えさせてくれます。
2019年の5月24日(金)東京・立川公演を皮切りに、鼓童のワン・アース・ツアー2019「道」日本ツアーが開幕しました。
鼓童ワン・アース・ツアー2019「道」 は、鼓童の前身である佐渡の國鬼太鼓座時代(1971~81)も含め、約半世紀の歳月をかけて継承したものを基調に構成されてきました。
本公演では、鼓童代表を務める船橋裕一郎さん演出のもと、「大太鼓」「屋台囃子」「モノクローム」「三宅」など、鼓童にとって古典ともいえる舞台の中から「型」を抽出し、鼓童のDNAを次代に継承し、公演を行っています。
鼓童のワン・アース・ツアー2019「道」は、鼓童の根幹を作り上げてきたベテランから、それを継承し発展させてきた中堅、そして次代を担う若手と、20代から60代までの3世代が一堂に会し、今後も唯一無二の芸へと昇華できるよう、その礎となる新たな「道」が創り上げられています。
まずは鼓童の劇場の公演で、生の音を体感してみませんか?
太鼓は、叩けば音がでるというシンプルな楽器です。
しかし、その鼓童の公演で直接聴く音や響きは、複雑にして多彩、ひとつとして同じになりません。
以下に、鼓童の船橋裕一郎さんの言葉を引用させていただきます。
”古典を続けるということは、同時に変化することに対し、常に柔軟な身体と思考をもち合わさなければなりません。
我々は継承されてきたものの本質を探り、行きつ戻りつを繰り返しながら、今この時を大切に『道』を歩みます。 今この場でしか味わえない生の体感 。”
鼓童の公演、ワン・アース・ツアー2019「道」を鑑賞して感じることは?
ワン・アース・ツアー2019「道」、その名の通り鼓童が今まで歩んできた“歴史 = 道”を心や身体で感じることができる素晴らしい公演でした。
鼓童のワン・アース・ツアー2019「道 」の公演の演出は、舞台装置や照明効果をほとんど使用せず、太鼓と奏者を強調するもので、「太鼓の音」を耳だけではなく身体で感じることができました。
鼓童の公演のステージは、ネットの動画などでも見ることもできますが、デジタル信号には置き換えられない、公演ならではの生の太鼓の迫力や振動があります。
鼓童のワン・アース・ツアー2019「道 」の公演で演奏された曲のリストも、バラエティに富んでおり、鼓童の歴史を支えてきた多くの曲を聴くことができました。
鼓童の太鼓の音の迫力、そして圧倒する動きや美しい肉体があり、耳や目そして互感がすべて刺激される公演です。
鼓童の公演では、全国の郷土芸能も大切にされ、そして伝統芸能を現代の芸能に昇華しています。
鼓童のワン・アース・ツアー2019「道 」の公演 の終演後は、拍手はいつまでも鳴り止まず、会場は熱気に包まれました。
鼓童と現代音楽とのコラボレーションも秀逸ですが、 鼓童のワン・アース・ツアー2019「道 」の公演 では、改めて基本となる太鼓のすばらしさを堪能できました。
鼓童のワン・アース・ツアー2019 「道」の公演を見ていると、2018年でドライブした佐渡の力強い波、広大な海、雄大な山、美しい棚田が次々と蘇りました。
まさしく、あの雄大な自然を持つ佐渡でしか生まれない音です。
この文字に落とすことができない音を、佐渡という雄大な自然環境で、先人から受け継ぎ、こうして多くの人を感動させるのです。
鼓童のワン・アース・ツアー2019「道 」の公演 で 、ぜひその音の響きを身体で感じてください!
鼓童の公演、ワン・アース・ツアー2019「道」の今後のスケジュールは?
鼓童のワン・アース・ツアー2019「道」の公演では、それぞれの場所でしかしか出せない音、その日しか味わえないライブ感があるでしょう。
天候によっても、太鼓の音は変わるといいます。
鼓童のワン・アース・ツアー2019「道」の公演は、その街を感じ、その日のお客さんの雰囲気も作用して、音が違うそうです。
鼓童ワン・アース・ツアー2019「道」の今後のスケジュールは以下の通りです。
鼓童の太鼓の生の音、鼓動を感じてください。
鼓童のワン・アース・ツアー2019「道」の公演 は、5月から始まり、私も6月に鼓童の舞台を札幌で見ましたが、また東京で見る予定です。
鼓童は、その進化を止めません。
また札幌公園とは異なる、鼓童のワン・アース・ツアー2019「道」東京公演 の太鼓の“音”と“振動”が楽しみです!、
鼓童のワン・アース・ツアー2019「道」 の今後の公演は、以下の通りです。
今後の公演スケジュール 鼓童ワン・アース・ツアー2019「道」
11月
20日(水)新潟県佐渡市 アミューズメント佐渡 大ホール
23日 (土) 茨城県神栖市 神栖市文化センター 大ホール
24日(日)千葉県八千代市 八千代市民会館 大ホール
30日(土)新潟県長岡市 長岡市立劇場 大ホール
12月
1日(日)新潟県新潟市 新潟県民会館 大ホール
6日(金)神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎市民文化会館 大ホール
8日(日)神奈川県相模原市 相模女子大学グリーンホール
14日(土)、15日(日)京都府京都市 京都芸術劇場 春秋座
18日(水)~22日(日)東京都文京区 文京シビックホール 大ホール
まとめ:鼓童の公演、ワン・アース・ツアー2019「道」!
鼓童は、地球を一つの村として太鼓の音を響かせたいという熱い思いで、太鼓を叩いています。
2019年の、ワン・アース・ツアー2019「道」の公演においても、そのテーマはぶれることはありません。
ワールドカップラグビー、東京オリンピックと日本が注目されるイベントが続きますが、鼓童の公演はますます注目されていくでしょう。
ただ、その鼓童の公演の原点には佐渡があり、変わることのないテーマを力強く発信していくのです。
※本記事に使用している写真は、佐渡で開催された、アースセレブレーション2018の公演の取材時のものです。