函館バル街

函館西部地区のバル街は、最も人気のある函館のイベントとして、観光客や地元の方々の注目を集めています。

毎年、春と秋に開催される人気のイベントです!

2019年の秋バルの様子を中心に、函館西部地区の美しい風景とバル街の人気店を紹介します。

函館のバル街の舞台、函館西部地区とは?

函館西部地区のカトリック元町教会

「函館西部地区バル街」の舞台となるのが、函館の風景を象徴する旧市街の西部地区です。日本各地に旅行に行きますが、有数の魅力ある街並みだと思います。

函館は、江戸時代末期、長崎、横浜とともに日本初の国際貿易港として開港して以来、近代日本の幕開けを告げた町です。外来文化の影響を受けて発展してきました。

元町エリアを中心に、歴史的建造物が多く残る美しい街並みが人気のエリアで、映画やドラマの舞台になることも多いです。

函館西部地区には、埠頭倉庫群、函館どつく(函館ドック)のような歴史的港湾施設、旧函館区公会堂やハリストス正教会復活聖堂に代表されるハイカラな洋風建築とともに、和洋をたくみに交えてデザインされた商家や住宅が建ち並んでいます。

函館港を見下ろすように走る何本もの坂道、世界各国の領事館やエキゾチックな教会群、和洋折衷な個性的な民家。

歩いているだけで、気分が高揚します!

教会の鐘がなり、坂の上から、青い海が広がる函館港に続く一本道を眺める爽快感!

異国情緒あふれる街並みを見ながら、ノスタルジックな散策が楽しめます。

そもそもバルって何?タパス、ピンチョスとは?

函館のパル街の港の庵

バル(バール:Bar)とは、食堂とバーが一緒になったような飲食店を指します。

スペインやイタリアなどの南ヨーロッパにおいては、酒場、居酒屋、軽食喫茶店のことをいいます。また、地域のコミュニケーションの場所としても使用されています。

それぞれのバルが、お酒とともに、手軽に食べれるように、提供しているのがスペインのタパスやピンチョスです。

タパスとは小皿料理のことで、日本で言うと居酒屋のおつまみサイズの料理のこと。

スペインに行ったら、いくつかのバルをはしごしてバルの名物タパスを食べ歩くのがおすすすめです。バルごとに名物タパスや人気タパスがあります。

1つのバルでタパス1皿とワインやビール1杯。また移動してタパス1皿と1杯と、最高ですよね!

一方、ピンチョスはタパスよりもさらに小さく、一口で食べられる料理のことです。バゲットにおつまみが乗っていて、つまようじが刺さっている光景を見たことがないでしょうか?

ピンチョスはタパスよりも歴史は浅く、スペイン北部のバスク地方で始まったと言われており、美食の街サン・セバスチャンがピンチョスで有名です。

オリーブやアンチョビなどすぐに食べられる前菜を、長いつまようじのような串に刺して、ディスプレイの意味も含めて提供したのが始まりです。

もはやピンチョスはバルの腕の見せ所とも言えるメニューで、色々な食材を組み合わせておいしく、見た目も美しく仕上げるのがスペイン北部のピンチョスです。

スペインのお酒と一緒にタパスやピンチョスをつつく、スペインが作り出した最高の食文化ですよね!!

函館の西部地区のバル街とは?

スペインのバルスタイルを取り入れた、ドリンクとタパスやピンチョスと呼ばれるフードのセットを食べ歩くバル街というイベントが日本各地で行われるようになりました。

日本のバル街発祥の地が、函館市なのです!

函館の西部地区で、2004年に一夜限りのイベントとして、「スペイン料理フォーラム」の前夜祭として行われたのが始まりです。

食の町として有名なスペインのバスク地方では、料理人同士の横の繋がりも強く、観光資源やさほど豊かな町ではない中で、食の魅力を発信し、今や世界的に有名な食の町になりました。

バスクで、修業された、スペイン・バスク料理店主の深谷宏治シェフは、函館山の麓から港へ続く西部地区に点在していたレストランやバルに声を掛け、食の町、函館を創り上げようと仕掛けました。バスク地方の旧市街で盛んなバル(立ち飲み居酒屋)巡りの文化を、函館の西部地区で再現することが発案されました。

それが、「バル街」のスタートです。料理人や生産者や、この街へ熱い想いを共有する友人たちで結束された「自分達が楽しむイベント」を軸に組み立てられたことも他とは違う興味深いです。

「函館西部地区バル街」は、マップを見ながら街を巡り、参加店で事前に購入したチケットと引き換えにドリンクとおつまみを味わう、「食べ・飲み・歩き」を楽しむイベントで、現在では毎年春と秋の年に2回行われています。

16年間で参加店は25店から80店近くにばる、5枚つづりのチケットの販売数は400冊から5,000冊以上に増えたそうです。

ライブやフランメンコ、着物の着付けなど、他の文化活動も生まれています。また、「函館西部地区バル街」の活動は全国から注目を集め、ノウハウを提供した結果、今では同様のイベントが日本中に広がっています。

函館バル街のチケットは?

まず函館バル街のチケットを購入する必要があります。

5枚つづりで前売り券と当日券の2種類があります。

前売り券は、バル街に参加するお店やインターネットでも購入できます。

※前売りは3,500円、当日は4,000円・・2019年9月開催時情報。

チケットを参加店で提示し、半券1枚を切り離してお渡しください。半券1枚についてドリンク1杯+ピンチョー1品が提供されます。
前売り券(700円X5枚=3,500円)/市内プレイガイド、協力店、参加店、ネット予約などで開催前日まで販売します。
当日券(800円X5枚=4,000円)/「バル街i」のみで販売します。(枚数限定、当日11:30から)
端数チケットサービス/既に購入したチケットの台紙(半券以外の部分)をバル街iで示すことで、半券を1人4枚までご購入いただくことができます。(1枚800円、枚数限定)

チケットを購入すると、1冊につき1枚のマップがもらえます。お店の場所や情報が載っているので、これも当日まで大事に取っておきましょう。

提供されるドリンクの種類やピンチョーの中身はそのお店によって違います。

バル街は14:00~24:00まで開催されますが、営業時間はそのお店によってまちまち。14:00に開店するお店もあれば、18:00にならないと開かないお店も。人気店ともなると、開店前からたくさんの人が並びます。

函館のバル街を楽しむコツは?

1.どの店が、どのような料理や飲み物を出すかを事前にチェックしてみてくだインターネットのホームページでも何を提供するか紹介している店もあります。また、当日には、地域交流まちづくりセンター1階にメニューが貼りだされます。

2. マップにて、回るルートや距離を事前に見ておきましょう。

3. 「函館どつく前~十字街~谷地頭」区間を専用の「バル街電車」が運行されます。移動とともに車窓からの西部周遊をお楽しみ バル街チケット提示(半券を渡す必要はありません)で運賃はすべて無料、何回でも乗ることができます。

4. チケットの台紙を示すことで、アクロス十字街での、生ハムやお酒など振舞いサービスを無料で受けられます。(アクロス十字街入り口スペース、16:30ころから)

5. 中には開店してもすぐソールドアウトとなるお店も。人気店のタパスやお酒は、最初に並び、確実にゲット!

6, 食べるだけではなく、函館の西部地区や港の風景を楽しんでください。

7.バル街は、はしご酒をするイベントいうイメージを強いのですが、ちゃんとノンアルコールドリンクも用意されています。大人同士、大勢で楽しんでいる人もいれば、子ども連れでも楽しむことができます。

函館西部地区のバル街の人気店のピンチョスは?

函館八花倶楽部

お昼12時からの開店ということもあり、早めに出かけてもすでに路地にはずらりと行列になっていました。

店内は2階建てで、外観は函館らしく、1階が和風、2階が洋風という和洋折衷の造りです。テラス席がありました。

あんかけ焼きそばが絶品な中華の名店です!

バル街では、舞茸のあんかけ焼きそばにあわせたのは、生ビール!

食べ応えもあり、あんも絶品で、そばの表面もカリッと香ばしく、大満足です。

小料理屋 桜路(さくらみち)

外観や内装も人気の古民家、小料理屋「桜路(さくらみち)」。

ここは日本酒にもこだわっており、お寿司と日本酒の最高のコラボレーションを楽しむことができます!

女性の職人さんが目の前でお寿司を握られ、マグロ赤身の他にもう1貫選べるのです。

サーモンや、ほたて(すだちと塩)、甘えび、イワシの酢〆 みょうがとネギをのせて。

どれも魅力的な一貫です。

散々迷った挙句、ホタテにしましたが、マグロもホタテも旨―い!

シャリも絶妙な酢加減です。バル街で寿司といえば、祐鮨が有名ですが、桜路も雰囲気、味ともに負けていません。

スパニッシュオムレツも、お酒にピッタリです!

Bar hishii

ここのドリンクやタパスは、すごく美味しかった。

甘くてフルーティーでだけど柚子の香りがする、柚子のジントニック!

北海道牛肉の赤ワイン煮込みは、お肉が柔らかくホロホロで、サワークリームの酸味が効いていてコクがあります。付け合わせのバゲットで、ソースもお皿が綺麗になるまで食べてしまいました。

ワインと小皿料理 コムシェヴー

白ワインとワインにピッタリのピンチョス三種。豆の煮込み、砂肝、ツナにバゲット。

さすがに、話題のワインバー!ワインのレベルは、他より一枚上手で、ワインと食のマリアージュが最高です!!

BAR hanabi

築100年の蔵を改装したBARで、雰囲気が最高です。

おいしいドラフトビールを飲みながら素敵な時間が流れます。

五島軒本店

創業1879年、今年で140周年を迎得た洋食の名店も参加していました。

館内で最も格式の高い王朝の間は、明治・大正の香りを肌で感じることができます。バンド演奏を楽しみながら、五島軒名物のイギリス式カレー。

癖になるルーの味、大満足です。

海のダイニング shirokuma

海に浮かぶ台船で気持ち良い風を感じながら、最高のロケーションです。

ウニ風味のおにぎりをほおばりながら、ビールやチェリー、ライチを使ったカクテル、スパークリングワイン!

リストランテ ボンナターレ

教会の中の大人の隠れ家イタリアンが誕生しました。

函館スローフードに拘った「カニと帆立の冷製パスタ」と、ソムリエが作るシチリアレモンのサングリアなど。

ジャズライブが流れる中、海風が吹く教会で食べるタパス、最高です!

函館西部地区バル街が、サントリー地域文化賞を受賞!

年に2回春、秋に行われているイベント、今回紹介しました「函館西部地区バル街」が、「第41回サントリー地域文化賞」を受賞しました。

「サントリー地域文化賞」は、サントリー文化財団が、地域の文化向上と活性化に貢献した個人や団体に顕彰します。音楽、演劇、美術、歴史・伝統継承、国際交流、コミュニティ活動などを対象に毎年評価・顕彰を行い、第41回目となる今回は、函館市の「函館西部地区バル街」を合わせた5団体が受賞しました。

全国で開催されるバルイベントを日本で初めて開催し、見知らぬ市民同士が言葉を交わす「街角での社交」を創出し、市民が街の魅力を再発見することに貢献した点が高く評価され、今回の受賞となったそうです。

本当に、函館、いや北海道が誇れるすばらしいイベントです。

このイベントを創出した、函館のスペイン料理店・レストランバスクのオーナーシェフ深谷宏治さんの功績は偉大です。

深谷さんは、「函館西部地区バル街」や「世界料理学会 in HAKODATE 」の誕生秘話などをつづった自伝『料理人にできること 〜美食の聖地 サンセバスチャンからの伝言(1800円+税)』を出版されました。

2019年9月、柴田書店から刊行され、全国の書店やインターネットで販売中です。1970年代半ば、青年期の深谷さんが修業時代を過ごしたスペイン・バスク地方のサンセバスチャンのこと、深谷さんが故郷の函館に戻って、友人や料理人仲間と共に、ルイスさんからの教えを実践してきた軌跡などが記されています。

料理人や美食家のみならず、「食のまちづくり」に関わる人たちからも注目を集める一冊です。

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