
長野の温泉につかる猿は有名ですが、函館の温泉でくつろぐ猿を見ることができるのはご存じでしょうか。
猿が温泉を楽しむ表情や、その温泉猿の風景を見ることができる時期、そして函館のどこで温泉につかる猿を見ることができるかなど、お猿さんたちの写真とともに紹介します!
目次
温泉につかる猿が見られる函館の注目スポットとは?

令和最初の年越しを、皆さんはどこでどのようにお過ごしになるのでしょうか。
様々なことが起きた2019年。
疲労もマックスに溜まっている方もいるでしょう。
そんなときは、ゆっくり温泉にでもつかりたいものですね!
それは、サル社会も同様なようで。
長野の地獄谷野猿公苑の温泉につかる猿は、Snow Monkeysとして世界中から写真を撮りに観光客が訪れます。
温泉王国日本では、他にも温泉でくつろぐ猿を見ることができるスポットがあります。
冬の函館では、温泉に入る猿を見に、アジア各国から旅行者が訪れていることをご存じでしょうか!

北海道の函館の湯の川温泉にある「函館市熱帯植物園」でも、豊富な温泉を利用し、温泉につかる猿を見ることができます。

地獄谷野猿公苑は長野の山奥で、たどり着くまで時間もかかりたいへんですが、函館市熱帯植物園は函館空港から車で約5分、湯の川温泉の旅館から散策できる近さで、函館駅からは路面電車でも行くことできます。

豊富な湯量で人々を癒してくれる函館市の湯の川温泉の一角に、毎日気持ちよさげに入っている温泉につかっている猿たちの姿は、何とも愛らしいと大人気の函館の観光スポットになっています。
函館市熱帯植物園の“温泉につかる猿”の歴史は?

ここに植物園が完成したのは、昭和45年7月です。当時は高崎山を筆頭に全国的に猿山が人気ということもあって、開園翌年の昭和46年10月に、猿山を増設しました。
野生のニホンザルの北限は、下北半島ですから、本来、北海道には生息していません。
本州から20頭のニホンザルが連れてこられたのが、現在の猿山のスタートでした。
そこには、函太郎(かんたろう)というボスや奥さんの巴(ともえ)さん、後のボスとなる函助(かんすけ)がいました。
現在ここにいるサルたちは、彼らの子孫です。もともとニホンザルは水が嫌いなのですが、さすがに寒い冬には温泉が最高!で、近くの湯の川温泉から引いた湯で体を温め、くつろいでいます。
函館市熱帯植物園の猿が温泉でくつろぐ様子は?

函館市熱帯植物園には約90頭のニホンザルがいます。
通常、冬に見られる温泉に入浴する猿の数は、そのうち約40頭ぐらいでしょうか。
人間と同様、温泉に入るのが好きな猿、温泉が嫌いな猿もいるそうです。
もちろん、その日の気温や体調によっても、猿が温泉気分かどうかは変わるでしょう。

温泉が浴槽に注がれると、猿たちが湯に手を入れて湯加減を確認するのも人間と同じです。
ここにいる猿は、「40度にしないと入浴しない」らしく、函館市熱帯植物園の「サル山温泉」は、近くにある湯の川温泉からの「掛け流し」で、湯温41度~42度に保たれています。
湯の川温泉の泉質は、ナトリウム-塩化物泉です。
岩風呂に温泉がかけ流しで流され、猿たちは好き勝手に至福の時を過ごしています。

地元の函館湯の川温泉旅館協同組合の青年部は、植物園の猿たちに着目し、2015年は温泉ザルをPRモデルに起用し、組合の公式ポスターやパンフレットを作成しました。
今では、海外から多くの観光客が温泉に入る猿に会いに訪れます。
表情豊かな猿はまるで人間のようであり、勝手に彼らの一人言や会話を考えて遊んだり、楽しみがつきません。

温泉に肩まで浸かり、手は岩風呂の縁にかけ、気持ちよさそうに湯につかっています。

瞑想みたいに目をつぶり、まるで人間のように温泉につかる猿の表情は何とも言えません。
猿たちは、毛づくろいも温泉に入浴しながらのんびりと!

入り口の窓口で、猿たちの餌を100円で買うことができます。
とうもろこしや小麦粉、米ぬか油かす、ビタミンやミネラルなども含まれています。

猿にも性格があるようで、活発な子や内気な子、温泉よりも、立ち上がって手を叩いて食べ物をおねだりしたり、バック宙を見せたりと、見ていて飽きることはありません。

函館の猿が温泉でくつろぐ光景が見られる時期は?

函館市熱帯植物園では、12月1日から春の大型連休の5月初旬まで(年末年始は休園)、「サル山温泉」を実施しています。
2019年の函館市熱帯植物園の猿が、温泉で入浴するシーンを見ることができるのは、
2019年12月1日から2020年5月6日までです。
函館市熱帯植物園のサル山温泉以外の楽しみは?

函館市熱帯植物園内の中央にはガラス張りの大きな温室があります。
温室には温泉がひかれ、中にはいると蒸しっとした空気が漂い、南国の珍しい植物であふれています!
函館市熱帯植物園には、熱帯・亜熱帯で育つ300種・約3,000本の植物が植生されています。
美しいブーゲンビリアやハイビスカス、アイスクリームの木・チューインガムの木・パンの木・ソーセージの木、多肉植物、数十年に一度しか花を咲かせないリュウゼツランなどが見られます。
猿の温泉入浴とともに函館で楽しみたいスポットは?

北海道の函館では、「はこだてクリスマスファンタジー2019」が開催されます。
札幌のイルミネーションも美しいですが、はこだてクリスマスファンタジーのイルミネーションも情緒があり、函館の街のロマンティックな雰囲気と調和し幻想的です。
遠くカナダから船で運ばれるクリスマツリー、そして花火とのコラボレーションは圧巻の光景です。
また、地元の人気店によるスープバーも人気ですよ!
ぜひ「はこだてクリスマスファンタジー 2019」も訪れてみてください!
雪が降る函館の街は、はこだてクリスマスファンタジーも、合わせて楽しんでください!
温泉猿が楽しめる函館市熱帯植物園の住所、営業時間、入場料やアクセスは?

住所:北海道函館市湯川町3丁目1−番15号
アクセス:
函館空港から函館市熱帯植物園
バス:函館バス100系統や函館帝産バスシャトルバスで約15分
車・タクシー: 約5分
函館駅から函館市熱帯植物園
バス:函館駅前から「熱帯植物園前」まで20分,下車後徒歩2分
市電:函館駅前から「湯の川終点」まで25分,下車後徒歩15分
車・タクシー:約20分
電話:0138-57-7833
営業時間: 4月~10月 午前9時30分~午後6時,11月~3月 午前9時30分~午後4時30分
休園日: 12月29日~1月1日
入園料: 入園料 一般300円、小中学生100円
駐車場: 有(133台)無料
まとめ:函館で猿が温泉を楽しむ熱帯植物園のサル山温泉!

函館の湯の川温泉を楽しむ猿の表情はいかがだったでしょうか。
本当に、気持ちよさそうに温泉につかる猿たちを見ていると、なんか自分も温泉で癒されたくなりますよね。
実際に熱帯植物園のサル山温泉を訪ねて、温泉につかる猿を見ていると、時間が経つのも忘れるくらい幸せな気分になります。
冬の函館は、はこだてクリスマスファンタジーや函館のイルミネーションなど、イベント満載なので合わせて楽しみましょう。
ぜひ2019年の冬は、北国の猿の温泉劇場を訪れてみましょう!