デザイナー石井明氏が手がけた超豪華バス「海風」
日本の西の端に位置する佐世保市。穏やかな海に208の島々が浮かび、いくつもの異なるカラーが広がるこの街は、「海風の国」と呼ばれています。「海風の国」でしか味わえない2時間弱のバスツアー「海風」を体験しました。佐世保、ハウステンボスから佐世保を巡るクルーザーをイメージしたバスで、豪華な内装には天然木と本革シートを使用し、観光振興で6000万円をかけて完成しました。内装等のデザインは、フェラーリやランボルギーニのデザインを手がける石井明氏によるもので、サロン席もあり、こだわりの内装となっています。ゆったりとした座席とともに、乗り心地抜群でリゾート気分を満喫できます。
歴史が刻まれた「佐世保造船所」
セーラー姿のガイドさんが同乗され、詳しく佐世保の街について、説明を聴くことができます。佐世保は、軍港であったことからその名残の建物も多く、戦後は、横須賀と同じように米軍が基地を利用しています。ツアーでは、最初に旧海軍工廠を引き継ぐ歴史ある佐世保造船所(SSK)を訪れ、国登録有形文化財で現在も現役で稼働している「佐世保重工業250トン起重機」、レンガ倉庫群を見学しました。続いてバスで向かったのは第4ドックで、佐世保海軍工廠が最後に完成した大型施設です。戦艦武蔵も入渠したことがあるそうです。今まで見たことがない迫力ある造船作業の光景に、参加者は釘付けになっていました。
208の島々が浮かぶ「九十九島」
続いてコースのメイン、展海峰(てんかいほう)を訪れます。九十九島のパノラマで楽しむことができる展望台で、佐世保港から北の平戸市までの約25kmを結ぶ大海域を見渡せます。九十九島といっても、99島あるのではなく、実際には4つの有人島、204もの無人島の計208もの島々が浮かんでいます。これらを包むかのように、複雑に入り組んだリアス海岸が広がります。
佐世保の風を感じる「九十九島クルーズ」
そこからパールシーリゾートへ向かい、そこでツアーバスを途中下車し、九十九島遊覧パールクイーン号でのクルーズを楽しみました。船内に入って出発してからは、自由に動いて好きなように楽しむことができ、内でテーブル席に座って静かに風景を眺めるなどゆったりとした時間を過ごし、時折野外のデッキに出て風に当たりながら自然を感じることもできます。船内にはドリンクやお菓子を売っているカフェがあり、簡単な食事をすることもできます。内海なのでたいへん静かで、揺れはほとんど感じられなくて快適です。「松浦島」という場所で行き止まりになり、船が華麗にUターンする迫力ある動きを体験できました。
海風バスツアーと九十九島遊覧船料込み2,600円という格安のショートトリップ。絶景ポイントを効率よく巡り、詳細の佐世保の歴史と現状を知ることができるおすすめの魅力満載のツアーです。