奈良県明日香村にある岡寺は、日本最初の厄除け霊場と言われており、多くの参拝者を集め、境内では、春には桜やシャクナゲやボタンの花が楽しめます。ここでは、岡寺が日本最初の厄除け霊場になった由来、アクセス方法、桜やシャクナゲやボタンの見頃についてまとめました。
目次
岡寺(奈良県明日香村)は日本最初の厄除け霊場?
岡寺は、奈良県明日香村にある真言宗豊山派の寺院で、創建されたのはおよそ1300年前です。
奈良時代の高僧は皆、義淵僧正(ぎえんそうじょう)の教えを受けたとされているほど、優秀な僧でした。
「飛鳥の岡にある寺」として、岡寺と親しみをこめて呼ばれていますが、正式な寺名は龍蓋寺(りゅうがいじ)といいます。
龍蓋寺という名前は、岡寺を開山した義淵僧正が、民衆を苦しめていた悪い龍をその法力で池に封じ、大きな石で蓋をしたという伝説から来ています。
のちに龍は改心し、よい龍になったとのことですが、この池は今でも境内に残されており、悪龍の災厄を取り除いたとして、岡寺は日本最初の厄除け霊場としても知られています。
奈良県で女性の厄除けのお寺といえば“岡寺”というぐらい、厄除けで有名なお寺です。
厄年の方がたくさん訪れ、特に2月の丑の日には、多くの人が訪れます。
仁王門は、左右に仁王像が建ち、岡寺は山際に建っていて周囲は自然のままです。
本堂は、ご本尊をお祀りしている岡寺の中心的建造物です。
現在のものは、文化2年(1805年)に上棟されたもので、すべての完成までに30年ほどかかったことが分かっています。
ご本尊の如意輪観音は、弘法大師が日本・中国・インドの3つの国の土で造ったと言い伝えられているもので、高さは4.85メートルもあり、塑像(そぞう)と呼ばれる土の仏像の中では、日本最大です。
如意輪観音は、重要文化財にも指定されていて、厄除けの観音様として古くから信仰を集めています。
現在でも厄年にあたる人、家内安全や病気平癒などを願う人々が日々訪れています。
三重宝塔は、境内の南西の丘にある三重塔です。
岡寺の三重塔は、古くから東側の旧境内地に建っていましたが、文明4年(1472年)に強風によって倒壊しました。
翌年より再建に取り組みますが、完成せず解体転用され、その後も長い間復興されませんでした。
しかし、昭和59年に弘法大師の1150年遠忌をきっかけに復興することとなり、昭和61年に再建されました。
その後、扉絵、壁画、琴の作成に着手し、平成13年に完成しました。
岡寺は別名”花の寺”の見頃は?桜やシャクナゲやボタンやダリア?
岡寺は別名“花の寺”とも呼ばれ四季折々の花や紅葉が見事です。
約3,000株もの石楠花(シャクナゲ)や樹齢500年のサツキ、桜、牡丹・著莪(しゃが)、ツツジなど、美しい花々が境内を彩ります。
毎年4月上旬から5月上旬頃にかけて境内の、花々が見頃を迎えます。
石楠花が盛りになる4月中旬から5月上旬(ゴールデンウィーク頃)には毎年、石楠花まつりを開催しています。
訪れたのは4月上旬で、桜満開の岡寺はピンクの色に染められていました。
桜の見頃は、例年3月下旬~5月上旬です!
三重塔と桜のコントラストも風情があります。
階段を上がって、山門を見下ろしても、背後の山にも桜が彩を添えています。
春爛漫の光景に、心が躍ります!
岡寺は、シャクナゲが有名ですが、思っていた以上にたくさんの桜が咲いていて驚きでした。
岡寺(奈良県明日香村)のアクセスや入山時間や入山料は?
住所:奈良県高市郡明日香村大字岡806
電話番号:0744-54-2007
アクセス:
近鉄 橿原神宮前駅東口より奈良交通バス「岡寺前」下車、徒歩5~10分です。
※最寄り駅について。近鉄 岡寺駅には、バス・タクシー乗り場がなく、岡寺まで徒歩1時間弱かかります。
「近鉄 橿原神宮前駅」または「近鉄 飛鳥駅」からバスまたはタクシーをご利用下さい。
バス停から岡寺まで急な坂道を登らないと行けないため、ご高齢者や足腰に自信がない片は、車をおすすめします。
レンタサイクルの利用もおすすめです。
坂がきついので、電動自転車を選んでくださいね!
入山時間: 8:30~17:00 (12月~2月 8:30~16:30)
期 間
本堂内陣の一般内拝期間 毎年4月~12月
*1月~3月の間は随時厄除法要勤修のため一般の方の内拝はできません
*4月~12月の間であっても法要や行事などの為に
一般の内拝を一時ご遠慮いただくことがございます。
入山料: 一般(大学生以上) : 400円 / 高校生 : 300円 / 中学生 : 200円
まとめ:岡寺(明日香村)は初の厄除け零場?アクセス・桜やシャクナゲの見頃は?
ここでは、岡寺が日本最初の厄除け霊場になった由来、アクセス方法、桜やシャクナゲやボタンの見頃についてまとめました。
ぜひ参考にしてみてください!