丸山千枚田の見頃や撮影スポット(2022年)は?アクセスや駐車場は?
丸山千枚田の棚田

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三重県熊野市の丸山千枚田は、日本最大規模の棚田で歴史的遺産で、季節や時間により様々な表情を魅せます。ここでは、2022年に訪れるべき、丸山千枚田の見頃の時期(田植え、新緑、虫送り、稲刈り、夕景など)や絶景の撮影スポット、アクセスや駐車場について紹介します。

「棚田百選」丸山千枚田の背景やオーナー制度とは?

丸山千枚田の棚田

三重県の熊野市にそびえ立つ、白倉山の南西斜面に作られた「丸山千枚田(まるやませんまいだ)」は、日本最大規模と言われており、その1340枚の棚田(たなだ)の美しさから「棚田百選」に選ばれました。

棚田は、平地が少ない山岳部や海岸部でも稲作が可能になるように、山の急傾斜に作られた階段状水田の事を言います。

丸山千枚田は、あまりにも奥地に壮大な棚田があるので、昔、落ち武者などが逃げ隠れ、潜んでいた時に徐々に開拓をしていったのではないかという逸話もあります。

棚田は一つ一つが普通の田んぼより小さく、機械化する事が難しく、手作業にて行われる必要があるので、後継者不足などの問題から耕作放棄が進んでいます。

1993年に歴史的遺産の廃退という状況に危機感を持ち、当時の紀和町の町長が中心となり「丸山千枚田保存会」を結成しました。

全国的にも、丸山千枚田のような棚田は稀で、田植えや管理、稲刈りなど殆どが現在も手作業によって行われていて、歴史的遺産として大切に管理されています。

平成初期には後継者不足などが原因で530枚まで減少してしまったのですが、この貴重な文化遺産を無くしてはならないと、地元住民が「丸山千枚田保存会」を結成しました。

1994年には、日本初の「紀和町丸山千枚田条例」が紀和町により定められました。

「紀和町丸山千枚田条例」とは、代々先祖から受け継がれてきた貴重な歴史的遺産、円山千枚田の日本農耕文化の原点を保護し、後世に伝えて行く大切さを説いた条約です。

2005年には、紀和町が熊野市と合併され、「紀和町丸山千枚田条例」は「熊野市丸山千枚田条例」として熊野市に受け継がれています。

すべて人の手で積み上げられた野面積み(のづらづみ)で形成された棚田は、圧巻の風景です。

石垣を築いて作られた1340枚もの棚田が広がる丸山千枚田では、1枚あたりの平均面積が小さく、色々なサイズの棚田で構成されていて、最も小さな所だと3から4株の苗しか植えられない約0.5m2程の広さです。

日本最大規模と言われる三重県熊野市の歴史的遺産「丸山千枚田」の自然と見事に調和した風景は、日本の伝統的なふるさとの風景そのものです。

四季折々、一日の時間帯によって様々に表情を変えます。

丸山千枚田では、棚田を維持していく為に棚田で収穫した米をブランド商品化したり、千枚田を観光地化し、農家の方々の後継者不足や、高齢化問題などから発足したオーナー制度を取り入れ、体験イベントなども開催したりしています。

復元した田んぼを利用した「丸山千枚田オーナー制度」もあり、オーナーになると、昔ながらの手作業による田植えや稲刈りといったイベントに参加ができます。

昔からの変わらない伝統的な方法を取り入れた農作業を体験する事により、食について考えたいという沢山の人々が日本全国から応募して「田植えの集い」に参加されています。

また、イベントに参加出来ない方でも、稲刈り後は獲れたお米が送られるのです。

丸山千枚田の見頃の時期は?田植え、新緑、虫送り、稲刈り?

丸山千枚田の虫送り
丸山千枚田の虫送り

四季毎に異なる表情を魅せる「丸山千枚田」の見頃のシーズンは、一つだけではなく、異なる見頃のシーズンが存在します。

丸山千枚田の見頃は棚田に水が張られる5月から6月頃、田植えのシーズンや田植え後約1カ月、6月上旬の蛍が飛ぶ時期、虫送りが開かれる7月上旬から緑の絨毯で染められる8月、9月から10月の収穫(稲刈り)の時期と、どのシーンを見たいか好みによるでしょう!

「丸山千枚田」では、例年5月中旬になると、棚田の管理を受け持つ「紀和町ふるさと公社」が主催して「田植えの集い」を開催します。

平成8年から始まったオーナー制度により、5月の「田植えの集い」の時期には「丸山千枚田」のオーナーの方々や、「丸山千枚田田植え体験」の参加者が募集され、「田植えの集い」を行います。

2021年は、「丸山千枚田」で4月9日に、田植えが始まり、所で、地元の人たちが小型の田植え機や昔ながらの手作業であきたこまちの苗を植えていきました。

丸山千枚田では、オーナー制度を設けて毎年田植えイベントが行われてきましたが、新型コロナの影響で2020年は中止されました。

2021年は、密を避けるために、4回に分けて行われそうです。

5月頃、棚田に水が張られ田植えが始まる前の「丸山千枚田」が、見頃の一つです。

丸山千枚田の棚田

水が張られた棚田は、青空や山が棚田の水面に映し出され水鏡のようになり、イメージする棚田の美しさが広がります。

夕方段々に暗くなると、昼間とは異なり、幻想的な棚田の風景をみることができます。

丸山千枚田の棚田

また、6月頃には、無数の蛍が暗闇の中を一面に飛び交い、幽玄の世界を醸し出されます。

6月には、あじさいの花も棚田に色を添えます。

丸山千枚田の棚田

7月には、伝統的な行事である「虫送り行事」も行われ、日本の情緒満載の風景が広がります。

丸山千枚田の虫送り

2021年は、6月12日に開催を予定してた『丸山千枚田の虫おくり』が、新型コロナウイルスの影響により、中止となりました。

夏には水鏡のようだった棚田に青々と稲穂が茂り、緑の絨毯が風にゆれます。

丸山千枚田の棚田

9月頃の稲刈りのシーズンには、黄金に輝く稲の穂が緑に映えます。

丸山千枚田の棚田

個人的には、丸山千枚田の一番の見頃は、田植え後の約1カ月後の6月中旬~7月上旬にかけて、稲穂の色の緑がましていき、生命力あふれる時期でしょうか。

丸山千枚田の撮影スポットは?「通り峠 丸山千枚田展望所」からの絶景とは?

丸山千枚田の棚田

このように四季を通して色々な顔を持つ「丸山千枚田」では、それぞれ季節によって人により「丸山千枚田」の見頃のシーズンは異なり、様々なフォトジェニックなスポットがああります。

おすすめの撮影スポットは、丸山千枚田の夕暮れ時期の全景でしょうか。

夕暮れになると、丸山千枚田がピンク色に染まり、太陽がスポットライトのように棚田に光を与え、主役が浮き立ってきます。

丸山千枚田の棚田

満月の丸山千枚田も、人工的な灯りがほぼないので、絶好の撮影スポットになります。

夏は日の中。青々とした稲穂の絨毯がざわざわと風に揺れる。闇夜は闇夜でまた素晴らしい。

といった季節の花や最近では珍しい蛍など、この時期ならではの自然も楽しめます。

遠くから眺める丸山千枚田、近くで見える丸山千枚田と、撮影スポットも目的に応じて異なります。

丸山千枚田の撮影場所の穴場スポットは、「通り峠 丸山千枚田展望所」からでしょうか。

一般的には、県道脇にある展望スポットが駐車場もあり、魅力的な棚田の風景を堪能できますが、「通り峠 丸山千枚田展望所」からは、よりダイナミックな景色を堪能することができます。

丸山千枚田の棚田

「通り峠 丸山千枚田展望所」へは、県道を500mほど南に進み、案内板を目印に山道に入り、石畳の登り道を進み、170段の階段を登り切れば展望所付近に到着します。

約30分~40分の山道登山となります。

ぜひ望遠レンズを用意し、丸山千枚田の絶景を撮影してみてください!

丸山千枚田のアクセスや駐車場は?

丸山千枚田の棚田

バスでのアクセス

電車でJR熊野市駅までアクセス後、JR熊野市駅前から熊野古道瀞流荘線・瀞流荘方面のバスに乗り、バス停千枚田・通り峠入口で下車します。

下車後、徒歩で「丸山千枚田」まで約20分です。

車でのアクセス

大阪からのアクセス

西名阪自動車道から関ジャンクションを経由し伊勢自動車道から、勢和多気ジャンクションを経由して紀勢自動車道大迫ICで下ります。

高速を降りた後、国道42号から311号に入り、風伝トンネル出口の「丸山千枚田」の看板がある所を右折、細い山道である県道40号を北山方面に走らせると到着です。

名古屋からのアクセス

東名阪自動車道から伊勢自動車道へ入り、勢和多気ジャンクションを経由して紀勢自動車道紀伊長島ICで下ります。

高速を降りた後、国道42号から311号に入り、風伝トンネル出口の「丸山千枚田」の看板がある所を右折、細い山道である県道40号を北山方面に走らせると到着です。

「道の駅 熊野・板屋九郎兵衛の里」からのアクセス

丸山千枚田へは、国道311号沿いにある「熊野市役所 紀和庁舎」「道の駅 熊野・板屋九郎兵衛の里」を起点にしてください。

道の駅 「熊野・板屋九郎兵衛の里」から東方向に進み、すぐに「板谷」という交差点にでるので、ここを左折すると丸山千枚田へ向かう道になります。

道の駅から丸山千枚田までは約4kmほどで、車で約10分程度で到着します。

駐車場

県道40号を「丸山千枚田」に向けて進むと、「丸山千枚田展望台」入口付近に駐車場(収容台数:4台)があります。

「丸山千枚田展望台」入口付近の駐車場を通り過ぎると「丸山千枚田展望休憩所」に駐車場(収容台数:6台)がります。

その他「丸山千枚田時計台」駐車場があります。

「丸山千枚田」駐車場料金は無料です。

まとめ:丸山千枚田の見頃や撮影スポット(2022年)は?アクセスや駐車場は?

ここでは、2022年に訪れるべき、丸山千枚田の見頃の時期や絶景の撮影スポット、アクセスや駐車場について紹介しました。

ぜひ参考にしていただき、丸山千枚田を訪れてみてください。

日本の原風景ともいわれる、丸山千枚田の絶景は、間違いなく訪れる人を癒すでしょう。

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