高山ジャズフェスに参加する海外旅行者

個人旅行者を惹きつける飛騨高山の魅力

出格子の家が軒をつらねるレトロ感満載の美しく整然とした高山の街並み。造り酒屋、民芸品・小物・雑貨の店を楽しむイタリア人、名物のみたらし団子や飛騨牛の握りに舌鼓を打つスペイン人、朝市を散策するドイツ人等、欧州個人旅行者が皆思い思いの時間を特に不便を感じる様子もなく過ごしています。

岐阜県高山市は、東京から電車を乗り継いで4時間半、中部国際空港セントレアから電車で3時間半と、決してアクセスが良いわけではありません。この地に、人口の5倍にもなる年間50万人超の外国人観光客が訪れています。

特筆すべきは、欧米豪圏が約31% (2016年)を占めており、これは全国平均を3倍近く上回ります。

高山市では、国がインバウンドに本格的に取組み始めるかなり前から、外国人旅行者の受入環境整備に取組みました。モニターツアーを実施して外国人旅行者から改善点を把握し、1996年には「バリアフリーのまちづくり」を提唱し、外国人観光客への言語の壁をなくすことにも力を入れ、パンフレットやマップ、ホームページに外国語を表記するなどの施策を進めました。

旅館や飲食店の従業員も、片言の英語と身振り手振りで、接客には慣れた様子です。その結果、高山は個人旅行者の多い欧米人でも、快適に町歩きを楽しめる場所になっています。

観光資源そのもの以上に、「"高山"という場所の何が旅行者に"響く"のか」、言い換えれば「旅行者は旅先としての高山に何を求めているのか」を意識し、プロモーションに取組んできました。

飛騨高山でジャズフェス開催!

その高山市で、5月26日、初めて「飛騨高山ジャズフェスティバル」が開かれました。会場となった「飛騨の里」は重要文化財である合掌造り家屋が並び、昔の飛騨の暮らしを再現した集落博物館です。フリューゲルホルンとヴォーカルのTOKU、ギターの小沼ようすけなど、出演者は国内外で活躍する豪華16組で、クラブジャズ、レゲエ、ヒップホップなど多彩なジャンルです。

飛騨高山の壮大な自然、歴史ある家屋といった景観の中で楽しむ音楽は、格別な時間でした。

会場内にはフードエリアも併設され、飛騨高山の名店の味を堪能できました。

2017年より飛騨地域(高山市・飛騨市・白川村)にて利用可能となった電子地域通貨「さるぼぼコイン」が導入され、事前にスマホアプリにチャージをすれば、会場内の全店舗にてキャッシュレスで支払いができます。

運営メンバーには地域の電気店、大工などさまざまな人が名を連ね、飛騨高山への強い想いをフェスを通じて感じることができました。

飛騨高山で鳴り響くジャズの音色!

“ジャズが生まれて、約100年。飛騨の合掌造りは、その頃から存在していました。飛騨も、東西南北の文化が混ざり合い、独自の歴史を育んでいます。今では、世界中から人々が訪れる場所になりました。
時代とともに、進化していく。それで、ずっと変わらずにあること。根っこにあるものを見極めること。わたしたちが、これからも大切にしなければならないものです。”

高山の根底にあるものを失わないようにとの願いが込められた主催者のメッセージです。東京の喧騒と古き良き京都の間に宿る"THE HEART OF JAPAN"(=日本の魂)」高山の地で、新たな文化が発信されました。

2019年は、5月25日に開催されます。

飛騨高山ジャズフェスティバル:    https://hidatakayama-jazz.com/

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