博多旧市街ライトアップウォークの妙楽寺

秋の博多の風物詩である「博多旧市街ライトアップウォーク 千年煌夜」の見どころを、2018年の様子からレポートするとともに、2019年の開催概要を紹介します。

博多旧市街ライトアップウォーク千年煌夜とは?

秋の博多が、幽玄の光に包まれる「博多旧市街ライトアップウォーク 千年煌夜」(2018年10⽉31⽇(⽔)~11⽉4⽇(⽇))

博多の悠久の歴史と伝統を語り継ぐ数々の寺や神社が、やさしい光に包まれ、その美しさから既に博多の秋の風物詩になりつつあります。

博多がこれからもずっときらめく街であるように、という思いが込められています。

舞台となるのは、博多の総鎮守として親しまれている櫛田神社や、博多祇園山笠発祥の寺であり、石庭が美しい承天寺、弘法大師が創建し、2011年には五重塔が完成した東長寺、博多豪商の墓が多く残る妙楽寺、四季折々の草木花と庭園が美しい順心寺など十数か所です

期間中は、日頃見ることができないエリアが特別公開されます。

ライティングによる幻想的な景観は、息をのむような美しさ、昼間とは異なる雰囲気で多くの人の心をつかみます。

博多の長い歴史を語り継ぐ寺社仏閣ばかりで、和×イルミネーションで幻想的な秋の夜を演出します。全体の照明コンセプトは、2018年で777年を迎える博多織に敬意を評し、「博多織」となりました。

博多の伝統工芸品を販売する夜市やコンサート、東長寺にある福岡大仏の夜間特別公開(平日限定)など、さまざまなイベントとのタイアップ企画も行われました。

アートな寺社と光の共演は、観る者の心を惹きつけます。

注目のライトアップ会場

「博多千年門」では、門の屋根裏を青白い光が照らされ、山笠の水法被(みずはっぴ)や勢水を連想させます。

昼間は見ることができない、その艶やかな表情に圧倒されます。

「承天寺」は、鎌倉時代に創建された由緒ある古寺です。特に石庭の美しさに定評があり、博多ライトアップウォークでも特に人気の高い会場です。

うどん発祥の地ともされており、ライトアップウォーク中は「博多中世うどん」などの夜市が人気で、寒い秋の風で冷えた体を温めます。

「東流の舁(か)き山がさ」が、境内にライトアップ展示されていました。「博多ライトアップウォーク」の一番人気といっても過言ではないのが、承天寺の「洗濤庭(せんとうてい)」です。

普段は一般公開されていないお庭「洗濤庭」が、この期間は特別に開放されます。

鮮やかな石庭の波紋が様々な色のライトで照らされ、夜の暗闇に浮かび上がり、その色合いを緩やかに変化していきます。ライトアップされた紅葉との対比も趣があります。

「妙楽寺」は1316年に創建された博多商人とも縁の深いお寺で、戦国時代の争乱により消失したのち、1600年頃に黒田長政により再興したお寺です。

塀に照らされる5色のライト、地面や壁一面に広がる博多織模様が印象に残ります。

「円覚寺」は、岡藩士立花実山(たちばなじつざん)直筆の「南方録」が伝承されており、南方流の茶と禅の道場です。

ライトアップされた鐘楼、博多織の光模様と松のコラボレーション、引き込まれそうな美しさの中庭と非現実の世界に引き込まれます。

「本岳寺」は、聖福寺の禅宗の寺院でしたが、1496年に京都の法華宗「日因(にちいん)上人」と当時の住持職「西昌」が寺を賭けて碁を囲み、その結果、日因上人が勝利し、寺を譲り受け、日蓮宗に改宗した珍しい寺院です。

本堂は、豪華絢爛な装飾がされ、貴重な「釈迦誕生図」、「釈迦涅槃図」が見物可能となっており、住職により詳しく説明をいただくこともできました。

「東長寺」は806年に建てられたお寺で、弘法大師創建のお寺としては日本最古と伝えられ、平安時代に作られた菩薩像や日本最大級の木造座像「福岡大仏」などが鎮座しています。

絶妙な色合いで照らし出される本殿と燃えるような朱色に浮かぶ五重塔は、なんとも華やかで思わず息を呑むほどです。

その他、「海元寺」では地獄と極楽を表した「閻魔堂」と「観音堂」のライトアップ、「光明山 善導寺(ぜんどうじ)」では草月流いけばなの展示、人魚伝説のある「龍宮寺」ではアーティストによる壁面ペインティングなど、博多の夜が様々な色に彩られました。

また、本イベントに合わせて、「博多旧市街まるごとミュージアム」が開催され、近くの公園では、海上運送用コンテナを用いた大掛かりな映像インスタレーションを展示されていました。

博多っ子からは「お櫛田さん」という愛称で親しまれている、博多の総鎮守である「櫛田神社」も、美しくライトアップされることで普段とは様子が一変し、大きな鳥居も迫力たっぷりとなります。

有名な博多祇園山笠は、櫛田神社の祇園神に対する氏子の奉納神事です。

期間中は、拝殿を特別公開。また、黒田節をテーマとした光と音のプレミアムショーも実施されます。

お寺の本堂から流れてくるお香のいい匂いと秋の澄んだ夜風で感覚が研ぎ澄まされるような気持ちになる“闇”を楽しむそぞろ歩き、博多の“粋”な夜のひとときとなりました。

2019年の博多旧市街ライトアップウォーク千年煌夜の概要

「ラグビーワールドカップ2019日本大会」に合わせ、例年より早めに開催されますので注意が必要です。

日程: 2019年10月11日(金)〜10月14日(月祝)

    18:00〜21:00(入場は20:45まで)

会場: 有料会場 

   御供所エリア:承天寺(方丈・開山堂)、東長寺、妙楽寺、円覚寺

   冷 泉エリア:櫛田神社(注連懸稲荷神社)、龍宮寺

   呉服町エリア:本岳寺、善導寺、妙典寺、海元寺

   無料会場

   御供所エリア:承天寺(仏殿)、博多千年門

   冷 泉エリア:櫛田神社(プレミアムステージ)、「博多町家」ふるさと館、はかた伝統工芸館

   呉服町エリア:一行寺(山門)、正定寺(山門)、葛城地蔵尊

チケット

チケット前売券:¥950

チケット当日券:¥1,450

 ・1枚で全有料会場に1回入場できます

 ・1度入った会場への再入場はできません

 ・4日間有効

 ・中学生以下無料(要保護者同伴)

エクスプレスパス:¥3,000

 ・指定日に限り、各会場で入場列を待たずに

  優先入場できるプレミアムチケットです

 ・1日50枚限定

 ・前売販売限定

 ・指定日以外でも通常のチケット同様にご利用できますが、優先入場できるのは指定日のみです

料金はすべて税込価格です)

2019ライティングテーマ=「ナイトミュージアム

長い歴史を誇るお寺や神社は建物自体が"アート"。そこにデザイナーの照明演出が加わることで、まるで夜の美術館にいるように感じられることでしょう。

昨年龍宮寺で好評を博した「まるごとミュージアム」とのコラボも5会場に拡大!

光とアートの共演によるまだ誰も見たことのない新しい旧市街の姿をこの機会にぜひご堪能ください。

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