北の大都市札幌には、紅葉の見頃の時期になると訪れたい、魅力的な紅葉スポットや公園があります。札幌のそれぞれの紅葉スポットや公園の見頃の時期も少しずつ異なりますので、ここでは特におすすめの、アクセスのしやすい紅葉スポットを8選、写真満載で紹介します。
目次
- 1 札幌市内の紅葉スポット8選!
- 2 札幌市内の紅葉の見頃の時期は?
- 3 札幌の紅葉スポット8選:①人工的ではない大自然「真駒内公園」
- 4 札幌の紅葉スポット8選:②季節の花が咲き誇る「前田森林公園」
- 5 札幌の紅葉スポット8選:③憩いのネイチャーゾーン「円山公園」
- 6 札幌の紅葉スポット8選:④札幌市民のオアシス「中島公園」
- 7 札幌の紅葉スポット8選:⑤エルム、イチョウ、ポプラに包まれる「北海道大学」
- 8 札幌の紅葉スポット8選:⑥札幌のシンボル「札幌大通公園」
- 9 札幌の紅葉スポット8選:⑦レトロモダンな「赤レンガ庁舎」
- 10 札幌の紅葉スポット8選:⑧札幌の時を刻む「札幌市時計台」
- 11 まとめ:札幌の紅葉スポット8選!紅葉の見頃の時期、風景。
札幌市内の紅葉スポット8選!
日本の人口100万都市のなかでは最も早く、紅葉の時期をむかえる札幌!
札幌市内には、多くの紅葉スポットがあります。
また札幌市内の公園は、規模も大きく、それぞれの都市公園が個性豊かな紅葉の表情を見せます。
ここでは、アクセスしやすい札幌市内の紅葉スポットや公園を8か所写真とともに紹介します。
札幌市内の紅葉8選は以下の通りです。
真駒内公園
前田森林公園
円山公園
中島公園
北海道大学
札幌大通公園
赤レンガ庁舎
札幌市時計台
来年には、オリンピックで札幌のマラソンが開催され、今回あげる紅葉スポットのいくつかは、マラソンコースの候補にも入っています。
札幌の紅葉の見頃の時期はいつなのか?どのような紅葉の風景なのか?
札幌市のおすすめの紅葉スポット8選を公開しますので、ぜひご覧ください!
札幌市内の紅葉の見頃の時期は?
札幌市でも、定山渓は紅葉の見頃の時期は10月上旬~下旬ですが、ここで紹介する札幌市内の紅葉の見頃は、例年10月中旬~11月上旬になります。
もちろん、その年の気候や気温により、札幌の紅葉の見頃の時期は前後します。
2019年の札幌の紅葉の見頃の時期は、例年通り10月中旬~11月上旬でした。
ただ紅葉の色づき始めの緑色、黄色、赤色が混ざるグラデーション模様を好む方もいれば、紅葉の終盤時期の落葉が地面を埋めるカラフルな絨毯を好む方と、人によって紅葉の見頃時期は異なるかもしれません。
また、同じ札幌市内の紅葉名所でも、場所や樹々の種類により紅葉の時期は異なります。
札幌の紅葉スポット8選:①人工的ではない大自然「真駒内公園」
札幌の真駒内公園は、1972(昭和47)年、札幌オリンピックのメイン会場になりました。
札幌オリンピック以来、真駒内公園は市民にとって、スポーツを楽しむ憩いの場となりました。
真駒内公園内には3kmの周回コースがあり、春から秋にかけては、公園内をウォーキングやジョギング、冬はクロスカントリスキーなどを楽しむ人が多く見られます。
公園内には、樹齢135年超の古木もあり、様々な樹木が年月を重ね、人工的ではない本来の札幌の豊かな自然を感じることが出来ます。
約13,200本の樹木が植えられ、約50,000本の自然木が残る、最大規模の都市公園です。
真駒内公園は、春には桜が咲き誇り、5月にはカタクリの花が可憐に咲き、夏には光に輝く緑で一面が覆われ、秋には燃えるような紅葉で染まり、そして冬には一面の銀世界になります。
公園内には、リスやキツネ、冬にはシマフクロウ、時には鹿や熊までも現れ、まさに札幌でありながら、自然がそのまま残る貴重な場所です。
札幌の真駒内公園の紅葉の見頃は、その年の気候や気温により動きますが、10月中旬~10月下旬です。
真駒内公園は毎年紅葉の時期になると、たくさんの写真家の人たちや、ジョギングをする人たち、犬の散歩をする人たちなどで賑わいます。
2019年の北海道は、例年と比べて温かい日が9月まで続き、札幌の紅葉も遅れるのかと思いましたが、10月になり冷え込み例年なみに紅葉が進みました。
2019年の紅葉の見頃は、10月20日~30日でしょう。
札幌の地下鉄南北線真駒内駅から、最も近い入口から真駒内公園に入ると、まさにそこは秋一色。
白樺林の葉は黄色く染まり、一面の落ち葉と紅葉で、まるで映画のセットに迷い込んだような感覚です。
真駒内公園内に流れる真駒内川の上の橋で渡るとき、冬にはスキー場となり、藻岩山も色づいていました。
ゆっくりと散歩して紅葉を眺める人、大きな犬の散歩を楽しむ人、秋の風景の写真を撮る人と、思い思いに真駒内公園の紅葉を楽しんでいます。
「きのこ広場」と呼ばれる広大な広場にでると、視界は大きく開かれ、青空と紅葉、そしてトドマツの緑と様々な色が重なります。
もはや、札幌の公園にいるというよりは、大自然の真ん中にいるような感覚です。
起伏のある丘を歩くと、高低差に見える景色が変わり、ストーリーを展開するように、表情を変えます。
春には満開の桜の花を見えるスポットも、きれいな紅葉に包まれていました。
札幌の真駒内公園で、緑、黄、赤のきれいなグラデーションを楽しみ、その空間で目いっぱい秋を楽しんでください!
住所: 札幌市南区真駒内公園3-1
アクセス:
地下鉄南北線を利用、真駒内駅から真駒内セキスイハイムアイスアリーナまで徒歩25分
地下鉄真駒内駅(大通駅から約15分)から、じょうてつバス南90 95 96 97 98、環96の6系統を利用して真駒内セキスイハイムアイスアリーナへは「上町1丁目(真駒内駅から4つ目約5分)」下車徒歩5分
駐車場: 無料 ※4月29日~11月3日の土曜・日曜・祝日のみ320円
札幌の紅葉スポット8選:②季節の花が咲き誇る「前田森林公園」
札幌の「前田森林公園」は、昭和57年(1982)から10年の歳月をかけて作られた、手稲エリアにある総合公園です。
入場無料、そして駐車場も無料です。
札幌市全体を緑地で囲もうという構想に基づき、園内の半分を森林が占めています。
自然以外にも、夏には野球やパークゴルフ、テニスコートなどスポーツを楽しむことができ、バーベキュー広場も賑わいを見せます。
前田森林公園の園内は、ふるさとの森・つどいの森・野鳥の森に大きく分かれ、各所で季節の花々を楽しむことができます。
前田森林公園の園内では、5月初めから中旬にかけて桜が咲き、その後は6月中旬頃まで、札幌市の花であるライラックやフジが咲き誇ります。
さらには、7月から8月にかけてラベンダーやアジサイが咲き、その他にも色とりどりの花が園内を埋め尽くします。
札幌の前田森林公園のカナール周りの林のモミジやカエデの紅葉の見頃の時期は、例年の10月上旬~10月下旬です。
ポプラ並木が黄色~黄金色に染まるのは、例年10月下旬~11月上旬です。
紅葉の見頃の時期は、その年の気候や気温により前後します。
2019年は、モミジやカエデは10月中旬~下旬に紅葉の見頃の時期をむかえ、ポプラ並木は11月上旬に見頃の時期をむかえていました。
2019年11月上旬に訪れたときには、モミジやカエデ類の紅葉の見頃が少し過ぎてはいましたが、あちこちに赤と黄色のきれいなグラデーションを見ることができました。
白樺の林がきれいに黄色に染まり、青空に映えます。
札幌の前田森林公園にはカナールと呼ばれる水路があります。
カナールは約600メートルもの長さがあり、前田森林公園のシンボルとなっています。
そんなカナールの両側には、4列約240本のポプラ並木が植えられていて、とても日本とは思えないどこかヨーロッパを思わせるような雰囲気です。
夏には燃えるような緑色を見せていたポプラ並木は、その色をかえ紅葉し、いっせいに黄色く染まっていました。
北海道が感じられる素晴らしい景色で、2014年にNHKの朝ドラで放送された「マッサン」の撮影舞台としても、カナールとポプラ並木は使用されました。
展望ラウンジから前では、一直線に伸びるカナールとポプラ並木の絶景を眺めることができました。
札幌の手稲山に向かって真っ直ぐ続くカナールと空のコントラストを満喫できます。
住所:札幌市手稲区手稲前田591番地4
アクセス:
1. 地下鉄南北線北24条駅下車。中央バス北72新川 南新川経由「前田森林公園」行き「前田森林公園入口」バス停下車、徒歩1分
2. 地下鉄東西線宮の沢駅下車。中央バス宮47「花畔(ばんなぐろ)」行き、「南2線」バス停下車。徒歩15分。
3. JR手稲駅北口から中央バス「南2線」バス停下車、徒歩15分
駐車場:北側479台、南側573台 (無料)
札幌の紅葉スポット8選:③憩いのネイチャーゾーン「円山公園」
札幌の大通公園から車で西に15分行くと、円山公園があります。
春の桜の時期はお花見の名所として、また秋には紅葉が楽しめる場所として、札幌市民の憩いのネイチャーゾーンとなっています。
広大な園内には国の天然記念物にも指定される円山原始林が生い茂り、野生のエゾリスが棲んでおり、運がよければ枝の上を駆け回るその姿を見ることができます。
札幌の円山公園は、もともとは明治初期に開拓使が設置した樹木の試験場であり、その頃の名残でスギ林やカツラの大木も葉を茂らせています。
円山公園は面積68.8ヘクタールで、標高225メートルの小さな市民の山・円山は20~30分で登頂可能です。
秋には、頂上からは紅葉と札幌の街並みを一望でき、ちょうどいい運動もかねて、絶好のハイキングスポットです。
札幌の円山公園の紅葉の見頃の時期は、例年10月中旬~下旬です。
カツラ、サクラ、ヤマモミジ、イタヤカエデやイチョウが例年10月中旬から見頃を迎えます。
紅葉の見頃の時期は、その年の気候や気温により前後します。
2019年も例年通り、10月中旬~下旬に見頃をむかえました。
北海道神宮、円山公園エリアで紅葉している主な木の種類は、カツラ、サクラ、イタヤカエデ、ヤマモミジ、アサダ、イチョウです。
原生林など人の手が入っていない場所は、黄葉になる種類の木がほとんどで、札幌の円山公園の紅葉の時期は黄色い世界に包まれます。
園内には遊歩道が整備されており、ハイキングしながらカツラ、アサダ、ヤマモミジ等の紅葉が楽しめます。
隣接する北海道神宮では、様々な種類の落葉樹の、黄色や橙色の素朴で温かな紅葉が、随所で見ることができます。
季節により姿を変える北海度神宮の風景は魅力で、札幌の円山公園に紅葉狩りに来られた方は、ぜひ訪れてみてください。
また、紅葉の時期には、北海道は七五三の参拝は10月初旬~11月上旬にかけて行われるので、着物の子どもたちのかわいらしい姿を紅葉と一緒に見ることができるでしょう。
神門の左には、紅葉に染まった樹々を背景に島義勇(しまよしたけ)の像がありました。
島義勇は、「北海道開拓の父」と呼ばれる人物です。
北海道神宮の境内にある「六花亭神宮茶屋」では、通称「判官さま」と呼ばれる島義勇にちなんだあんこ入りのお餅をいただけます。
住所: 北海道札幌市中央区宮ヶ丘3
電話: 011-621-0453 円山公園管理事務所
アクセス: 地下鉄東西線円山公園駅から、徒歩約5分。
駐車場:
駐車場ご利用期間とご利用時間駐車場のご利用時間は、季節によって異なります。
また、第二駐車場は11月4日から4月20日までの期間は閉鎖となります。
利用期間:
2/1~10/31 第一駐車場 9:00~17:30 第二駐車場 6:00~17:30
11/1~1/31 第一駐車場 9:00~16:30 第二駐車場 9:00~16:30
休業日: 12月29日~31日
駐車料金:普通車400円、中型車1,000円、大型車 1,200円、二輪車100円
札幌の紅葉スポット8選:④札幌市民のオアシス「中島公園」
中島公園は、札幌の大歓楽街・すすきのの南にあり、札幌市営地下鉄・南北線の中島公園駅から、また札幌市電の駅から徒歩約5分と、札幌市民の都会のオアシスです。
中島公園駅直結の「中島公園」は21haの広い敷地に樹齢数百年単位の樹齢の木が生い茂る公園です。
札幌の中島公園内にある「菖蒲池」は 明治4年(1871)、石狩川上流で伐採された木材を集積するための貯木場として作られたルーツがあります。
国の指定重要文化財「豊平館(ほうへいかん)」や「八窓庵(はっそうあん)」といった札幌の生い立ちを感じる建物を見学したり、鴨やオシドリたちが泳ぐ「菖蒲池(しょうぶいけ)」でボート遊びをしたりと札幌観光の立ち寄りスポットとしてもおすすめです。
春のお花見、夏に開催されるお祭り、冬は歩くスキーと札幌の美しい四季を楽しめるスポットですが、秋は紅葉の名所です。
札幌の中島公園の紅葉の見頃の時期は、例年10月中旬~下旬です。
見頃となる10月中旬までは菖蒲池貸ボートを営業しているので、舟遊びを楽しみながら水上から「紅葉を愛でる」という時間を過ごしてみませんか。
公園のメイン入口から菖蒲池近くまで延びるイチョウ並木も見どころのひとつです。
11月上旬には、晩秋の落ち葉のシャワーや紅葉絨毯によってカラフルな世界へと変貌していました。
札幌の中心部でお手軽に紅葉を楽しめる場所でもあります。
中島公園の紅葉の種類は、イチョウ・シダレモミジ・サクラ・シラカンバ・カエデです。
コンパクトな箱庭のような公園内の紅葉が中島公園の「菖蒲池」に映るその風景には、まるで秋の京都の庭園を思わせる風情が漂っています。
菖蒲池(しょうぶいけ)の存在で、秋の紅葉がより風情豊かな景観になっています。
池を囲むように散策路が整備されており、さまざまな角度から景色を楽しめるスポットです。
札幌の紅葉はイチョウをはじめとした黄色の紅葉がメインですが、中島公園の樹木はカエデ、ポプラ、白樺、エゾ桜…代表的なものだけでも40種類を超えます。
黄色はもちろん、緑、黄、橙、赤色のグラデーションが大変美しいです。
菖蒲池の向こうには、紅葉の樹々の中に高層ホテルがそびえ立ちます。
訪れた日は少し風が強く、水鏡にはなりませんでしたが、ホテルと紅葉と菖蒲池。風が無ければ水面にきれいに反射されます。
日本庭園は池が中心になっており、東屋やベンチがあります。
彌彦神社(伊夜日子神社)の朱色の鳥居と紅葉の対比お鮮やかでした。
住所:札幌市中央区中島公園1
アクセス:
地下鉄南北線「中島公園駅」下車 1・3番出口 直結
地下鉄南北線「幌平橋駅」下車 1・2番出口 直結
市電「中島公園通」「行啓通」下車 徒歩3分
市営バス 環状バス「中島公園前」「中島公園入口」「幌平橋駅前」下車
中央バス 札幌ターミナルから「中島公園入口」「幌平橋駅前」下車
札幌の紅葉スポット8選:⑤エルム、イチョウ、ポプラに包まれる「北海道大学」
札幌市北区にある北海道大学は、1876(明治9)年に札幌農学校として開学しました。
長い歴史を感じさせるレトロな校舎や、エルム(ハルニレ)やイチョウなどの大自然の中に建つ風景は、多くの観光客を惹きつけます。
また、日本史の教科書にも載っているクラーク博士の発言した「Boys be ambitious.」は、北大のモットーとして今でも受け継がれています。
北海道大学の札幌キャンパスを初めて訪れた人は、まずその広大さに驚かされるでしょう。敷地面積は東京ドーム38個分。キャンパス内には広大な農場も2カ所あります。
広すぎて、移動手段に自転車を使う学生も多いようです。
毎年行われている北海道マラソンでは、北海道大学の南北に走るメインロードを、緑の樹々に囲まれて、ランナーが走ります。
道路沿いには、近代的な建物から歴史が長いレトロな建物から混在しています。
まだオリンピックのマラソンコースの候補でもありますが、2020年8月、はたして緑に包まれる構内を世界のトップランナーが走るのでしょうか?
北海道構内のモミジやカエデの紅葉の見頃の時期は、例年10月中旬~下旬です。
北大薬学部前の通称「13条通り」の70本のイチョウの並木は、10月下旬~11月上旬に紅葉の見頃の時期になります。
また、北海道大学のポプラ並木が黄金色になる見頃は、11月上旬頃になります。
11月上旬に訪れましたが、イチョウ並木には多くの観光客で賑わいを見せていました。
長さ約380mの道路は、黄色に覆い尽くしされ、頭上一面に広がりイチョウの紅葉が広がっていました。
道路脇の木々が黄金色に染まる光景はまさに圧巻の一言で、黄金色のトンネルを見上げるとため息が漏れます。
例年北大金葉祭(こんようさい)として、2日間に渡って開催され、18:30~21:00頃までライトアップされます。
2019年の金葉祭は、中止になりました。
北海道大学工学部の前の庭も紅葉が赤く色づき、落葉した葉も地面を染めていました。
工学部近くの大野池の水面に映える紅葉は、入り口のイチョウ並木とはまたひと味違う雰囲気を醸し出しており、「紅葉狩り」を楽しむ家族連れや犬の散歩をしたり、札幌市民や観光客が思い思いの時間を過ごしています。
北海道大学と言えばポプラ並木を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ポプラ並木は現在51本になり、全長300メートルに延伸されています。
夏には燃えるような緑のポプラ並木が、紅葉のこの時期になると、少しずつ黄金色に色づいていました。
北海道大学は、紅葉シーズンに限って農学校第二農場が開放されます。
1969(昭和44)年、国の重要文化財に指定されています。
第二農場には、北海道の風土にあった酪農のモデル農場の姿が当時のまま残され、紅葉に包まれていました。
落ち葉で埋まる小路を歩いて奥に進むと、まるて、タイムスリップしたような感覚になる、不思議な空間です。
このような場所が、札幌の中心からすぐ近くにあるとは驚きです。
北海道大学は広大なので、紅葉を楽しみたい方は、イチョウ並木の門から入るのがおすすめです。
北海道大学のイチョウ並木の所在地とアクセス
住所: 札幌市北区北13条西5丁目〜7丁目
アクセス: 地下鉄南北線「北12条駅」から徒歩約4分
札幌の紅葉スポット8選:⑥札幌のシンボル「札幌大通公園」
札幌市大通り公園の歴史は、1869(明治2)年にさかのぼります。
札幌に北海道開拓使が置かれ、開拓判官の島義勇(しまよしたけ)が碁盤の目状の区画を構想しました。
東西の基軸が創成川で、南北の軸はやがて今の大通公園となる後志通で、中心部を北の官庁街と南の住宅・商業街とに分ける大規模な火防線がつくられたのが1871年(明治5年)です。
この火防線が、大通公園のはじまりです。
その後、札幌市の成長とともに都心の憩いの場として整備が進められてきました。
札幌のシンボルが、大通公園で、市民にとっては憩いの場所であり、一年を通じて、様々なイベントが行われています。
札幌市内の中心部を、東西約1.5キロにわたり貫いている大通公園は、西1から12丁目の各区間にて、花壇や芝生が整備され、植樹もされ、多彩な噴水や彫刻作品もあり、季節感にあふれた景色が展開します。
初夏には、約400本のライラックが一気に花咲き、よさこいソーラン祭り、ビアガーデンで賑わう札幌夏まつり、秋の食の祭典オータムフェスと、そして冬のホワイトイルミネーション、雪まつりなど、札幌市民や多くの観光客を楽しませる舞台です。
その札幌の大通リ公園が、2020年の東京オリンピックにおいて、マラソンコースの発着の候補となっています。
東西、長さ1.5キロメートルにわたって広がる大通り公園には、92種、約4700本の樹木が植えられており、大通公園の見頃の時期は10月上旬~11月上旬で、多くの樹々が色づきます。
2019年11月上旬に訪れましたが、素晴らしい紅葉の風景を、テレビ塔とともに楽しむことができました。
大通公園は、サトウカエデ、ナナカマド、ヤマモミジなど赤色系の葉をつける樹木が多いのも特徴です。
「さっぽろテレビ塔」と紅葉を撮影するために、観光客が撮影スポットを探して、歩き回っています
テレビ塔だけではなく、都市の建造物と樹々の紅葉の対比は面白いですよね。
緑に溢れた大通り公園は、赤や黄色に衣替えし。道行く札幌市民や観光客たちの目を楽しませてくれます。
大きな大木が葉を落とし、一面紅葉の絨毯をつくっていました。
遠くには、冬季札幌オリンピックの舞台ともなった、大倉山スキージャンプ場も見えました。
大通公園では、11月後半からスタートする、札幌ホワイトイルミネーションやミュンヘンクリスマス市の準備に追われていました。
雪を待つミュンヘンクリスマス市のブースと真っ赤な紅葉とテレビ塔が、まるで季節のバトンタッチをするように、絵の中に収まりました。
住所: 北海道札幌市中央区大通西1~12
アクセス: JR札幌駅から地下鉄乗り換え又は徒歩
地下鉄東西線『大通駅』または『西11丁目駅』下車
地下鉄南北線『大通駅』下車
地下鉄東豊線『大通駅』下車
札幌の紅葉スポット8選:⑦レトロモダンな「赤レンガ庁舎」
「赤れんが庁舎」( 北海道庁旧本庁舎 )の愛称で知られる煉瓦づくりの建物は、現在使われている新庁舎ができるまで約80年に渡って道政を担ってきた歴史ある建物です。
現在の赤れんが庁舎は、焼失した開拓使札幌本庁舎の代わりとして1888年に建てられたアメリカ風ネオ・バロック様式の建築物で、建築の資材の軟石、木材など多くは北海道産品を使用しました。
四季を感じる美しい風景が眺められるのも魅力のひとつで、春には桜やライラック、初夏にはチューリップ、真夏には豊かな緑やハマナス、秋には紅葉と季節ごとに異なる表情を見せてくれるスポットで、何度も訪れたくなる場所です。
なお、札幌の赤レンガ庁舎は、2019年10月から改装工事がはじまっています
赤レンガ庁舎のモミジやカエデの紅葉の見頃は、例年10月中旬~下旬です。
「札幌市北3条広場(赤レンガプラザ・アカプラ)」前ののイチョウ並木は、例年10月下旬~11月上旬に紅葉(黄葉)の見頃をむかえます。
赤れんが庁舎をバックにして北側の池を囲うようにモミジ、イチョウ、カエデ等が美しく紅葉します。
アメリカンネオバロック様式と呼ばれるドームを載せたクラシカルな赤レンガ庁舎はどこから眺めても絵になりますが、紅葉の樹々とのコントラストは趣深いです。
また、赤レンガ庁舎の前の日本庭園では、紅葉の樹々と池に水鏡ように映る高層ビルを見ることができました。
北海道最古の街路樹である「札幌市北3条広場(赤レンガプラザ・アカプラ)」のイチョウ並木は、赤れんが庁舎の紅葉と共に観る者を魅了します。
赤レンガ庁舎は、白い雪が似合いますが、黄色く染まる樹々との風景も秀逸でした。
住所: 北海道札幌市中央区北3条西6丁目
アクセス: JR札幌駅西通り南口から徒歩約8分
地下鉄南北線・東豊線さっぽろ駅10番出口から徒歩約4分
地下鉄南北線・東西線・東豊線大通駅2番出口から徒歩約9分
札幌の紅葉スポット8選:⑧札幌の時を刻む「札幌市時計台」
札幌時計台は、北海道大学の前身である「札幌農学校」の演武場(軍事教練所)として明治11年に建てられた建物です。
開拓期のアメリカ中・西部で流行した風船構造と呼ばれる木造建築様式が特徴。赤い屋根と白い壁が印象的な建物で、市立図書館として使われていた一時期には壁の色が緑だったそうです。
1階展示室では色の移り変わりや大火に遭った際のエピソードなど、時計台にまつわる歴史が展示され、2階では実際に時計台で使われているものと同じハワード社の時計機械を見学できます。
明治14年に時を刻み始めて以来、今も変わることなく現役で動き、毎正時に鐘を鳴らし続けています。
札幌の時計台を包むように樹々が取り囲んでいますが、紅葉の見頃の時期は10月中旬~下旬です。
高層ビルに囲まれて佇む、小さな時計台は、紅葉の時期、白い壁に紅葉が映えて、絵になる風景でした。
札幌の街中のビルの谷間に立つ美しい歴史的建造物なことから、見る角度や撮り方次第で、時計台の魅力は変わるかもしれません。
一年を通じて、この時計台もまた、四季折々の表情に変わります。
住所: 北海道札幌市中央区北1条西2丁目
アクセス:
JR札幌駅より地下歩行空間を大通方面へ約10分 9番出口
地下鉄南北線、東西線、東豊線大通駅下車市役所側出口徒歩5分
まとめ:札幌の紅葉スポット8選!紅葉の見頃の時期、風景。
札幌の紅葉スポット8選いかがだったでしょうか。札幌の都市公園や観光名所はいずれも個性的で、紅葉の見頃の時期になると、様々な色に染まります。
札幌が真っ白な色に包まれる前に!カラフルな紅葉の色模様をぜひお楽しみください!
2020年は、美しい札幌をオリンピックのトップランナーが走ります。
今回秋の札幌の紅葉の名所を巡ってみて、改めて自然に恵まれ、バランスの取れた都市だなと実感しました。