北アルプス穂高連峰の氷河の浸食によって作られた涸沢カール(長野県松本市)は、紅葉の見頃時期になると、赤や黄に色づいた山肌が圧巻で、テント場や小屋も大混雑します。ここでは、涸沢カールの紅葉の魅力や見どころ、2022年の紅葉の見頃時期、混雑状況や回避法(平日登山等)、服装やテント泊の準備(シュラフ等)、アクセスや駐車場を紹介します。
目次
涸沢カールの紅葉の魅力や見どころは?
日本一の紅葉と言われる、紅葉登山の代名詞、「涸沢カールの紅葉」。
「極彩色の圏谷」
— Toshi@Nature Photographer (@Toshi_photo_) September 26, 2016
念願の涸沢へテン泊山行してきました。ここの所天気がスッキリせず、一週間前から天気予報と睨めっこ。紅葉の進捗状況も見ながら、25日午前にアタックをかけました。
現着して3時間粘った結果、ガスが晴れて目の前に感動的な光景が広がりました。#涸沢カール#涸沢#紅葉 pic.twitter.com/UhWgfeSGWA
氷河の浸食作用によって形成された、 標高約2300メートルにある直径約2kmのカールを囲むように穂高連峰がそびえ、圧巻の風景です。
【涸沢カールの紅葉】
— 素晴らしい日本の風景🇯🇵 (@j_superb_view) October 8, 2020
長野県松本市安曇にある日本有数の氷河圏谷で、奥・北穂高岳への登山起点となっている涸沢は、例年秋になると鮮やかな紅葉の絨毯で大人気の観光スポットとして訪れる登山者を楽しませてくれます#涸沢カール #涸沢 #紅葉 #三段紅葉 #北アルプス #上高地 #紅葉の名所 #紅葉狩り pic.twitter.com/7gOpsgM0VR
荘厳な山々を色鮮やかに彩る真っ赤なナナカマドや黄色いダケカンバが織り成す景観は、まさに紅葉の錦絵です!
登山をしなくとも、人生で一度は見たい絶景ですが、 涸沢カールは、奥・北穂高岳への登山起点となる場所で、上高地から約6時間歩かなければたどり着けない場所なので、1泊はしなくてはなりません。
涸沢での宿泊は、山小屋かテントです。
山小屋は、涸沢ヒュッテと涸沢小屋の2つがあります。
涸沢ヒュッテは、涸沢カールの全景が楽しめ、1部屋3~12人収容の相部屋が基本です。
売店名物おでんが人気です。
涸沢ヒュッテ
電話:090-9002-2534
営業期間:4月27日~11月2日
収容人数:140名
テント場:あり
料金:1泊2食付 13,000円、素泊まり9,000円 ※9月18日~10月10日は+2,000円
涸沢小屋は、ヒュッテよりもやや高い位置にあり、涸沢カール全体を見渡せます。
南側斜面にあるので、部屋が明るいのが特徴で、約10室ある部屋は、相部屋が基本です。
涸沢小屋
電話:090-2204-1300(8:00~19:00)
営業:4月中旬~11月初旬
収容人数:100名
料金:1泊2食付 13,000円、素泊まり9,000円 ※9月18日~10月10日は+2,000円
テント泊
テント泊の受付はテント場中央にある受付で14:00頃~17:00に行われています。
幕営料 大人 2,000円(人/泊) こども 1,000円(人/泊)
この時期、日本一の紅葉「 涸沢カールの紅葉 」は、アクセスも小屋もテントも大混雑です。
小屋・テント場ともに、9月に入ると週末やその前後は混雑が始まり、紅葉の見ごろを迎える9月下旬~10月上旬は、平日でも連日かなりの混雑となります。
小屋では1枚の布団で2、3人が一緒となることもあります。
そのため、耳栓、アイマスク、インナーシーツなどを持参すると、少しでも快眠に役立つでしょう。
また、涸沢テント場は、名物のようになっているカラフルなテントが林立する激戦区です。
ナナカマドやダケカンバなどの木々が赤や黄に色づき、色とりどりのテントとカラフルなコントラストを描いています。
【19/10/09-10】涸沢カールテント泊#登山 #涸沢カール #紅葉 #北アルプス pic.twitter.com/qOl4AcWJaq
— ickw (@memo_1kawa) October 13, 2019
紅葉の見頃のピーク時には、まるでキャンプ付きのフェス会場のごとく、テントが並ぶ姿は圧巻です。
涸沢カールのテント場は、下が岩のところが多いので、小屋に近い幕営適地は早い時間に売り切れます。
また、有料でコンパネのレンタルも、数に限りがあるので、早い者勝ちです。
大きいテントだと幕営適地確保に苦労するため、コンパクトなテントで、出来るだけ早く到着する必要があります。
そのため、 上高地バスターミナルから早着できる横尾経由のルートを使って、涸沢目指し急ぎ足の人が多く、 初めて行くと、周囲の慣れた登山客のペースにきっと驚くでしょう。
涸沢カールのテント場に遅く到着した場合や、大きめのテントしか持っていない場合には、テント場そのものは広いので、利便性や快適性はさておき、どこかしらには幕営可能ですが、テント破れ防止のため、フットプリント(グランドシート)は持参したほうがよいでしょう。
また、朝夕のWCは、数十メートルもの大行列ができるほど混雑します。
そのため、緊急時にも役立つ携帯トイレを幾つか持っていくと、いざという時本当に助かります!
大混雑の涸沢紅葉ハイクですが、椀状の地形全体が赤やオレンジ、黄色と鮮やかに染まり、息をのむ絶景が広がる涸沢カールの紅葉は、そんな苦労を超えてでも、一見の価値があります。
秋の北アルプス!紅葉の絶景第二弾①
— みゅーおん@ (@myu_on_rb) October 10, 2017
第二弾は日本一の紅葉とも言われる涸沢カール!
写真を見てから憧れていた涸沢の紅葉は、写真以上に素晴らしいものでした。最高の天気の中、昼は紅葉、夜は星空、そして朝はモルゲンロートを楽しみつつテント泊できたのは幸せすぎました。#涸沢カール #紅葉 pic.twitter.com/w57Ih3b9a8
涸沢カールは北アルプスの2,300mを超える位置にあり、片道6時間超の山行です。
気軽なトレッキングではなく、しっかりとした秋の登山装備で、臨みましょう!
2021年は、新型コロナウイルスの感染防止対策で、小屋の定員を6割程度に減らしていますが、平日も予約で埋まっています。
涸沢ヒュッテや小屋の公式ページで予約状況をご確認の上、お出かけくださいね!
【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!涸沢カールの紅葉の2022年見頃時期や現在の状況は?
日本一の紅葉とも言われ、ダケカンバやナナカマドの絶景の紅葉が見られる涸沢カールの紅葉は、例年、9月半ばから色付き始め、見頃を迎えるのは9月下旬~10月上旬頃となります。
見頃の時期は、年によって多少バラつきはありますが、おおむね、9月中旬から大部分で色付きはじめ、9月末~10月初旬にピークを迎えます。
以前は、9月下旬に最も美しい見頃を迎えていましたが、近年は10月初旬に迎える傾向にあるようです。
ああ!ただただ、絶景でした!涸沢カール!!
— マニア (@takunc54) October 12, 2019
頑張って行った甲斐がありました(^-^)
10月9~10日撮影。#涸沢カール#北アルプス#紅葉#山#長野#秋#写真好きな人と繋がりたい#Kaniフィルター pic.twitter.com/wEcsn3qGLw
夏の気温が高いこと、日照時間が長いこと、昼夜の寒暖差が大きいこと、充分な降雨があることなどが良い紅葉の条件となりますが、2021年は紅葉の色づきが良かったです。
2021年の涸沢カールの紅葉は、色づきが平年より若干早めでしたが、10月4日頃見頃を迎え、10月半ば頃まで見頃は続きました。
2022年9月26日現在、涸沢カールの紅葉はまだ早いです。
今回は涸沢カールに来ています。紅葉はまだ早いですが圧巻の景色でした。
— ベンチ (@wandervogelin) September 24, 2022
7年前来た時は大雨で登山道が川になってる中、北穂から下山するときに通ったくらいなのでいい記憶にアップデートできました。 pic.twitter.com/8zahhrnTqE
2022年の涸沢カールの紅葉は、10月上旬以降と予測されますが、引き続き更新いたします!
涸沢カールの紅葉登山の服装やテント泊の準備(シュラフ等)は?
涸沢カールは北アルプスの2,300mを超える位置にあり、紅葉を見るには、片道6時間超の山行が必要です。
トッキングではなく、しっかりとした秋の登山装備で臨む必要があります。
汗冷えを防ぐため、乾きやすい化繊素材の吸汗速乾Tシャツをベースに、薄手の長袖シャツや山シャツなどを着こみましょう。
さらに薄手のフリースや防風ジャケット、レインウェアもプラスして、行動中に着脱しやすいように重ね着で。
下は、中厚のパンツで、足元も防寒対策をしっかりしましょう。
テント泊の場合には、大きなテントだと幕営適地確保に苦労するので、出来るだけ、コンパクトで軽量なテントがおススメです。
ただし、テント破れ防止のため、フットプリント(グランドシート)必携です。
日本一の山紅葉 標高2300㍍
— アバランチェ (@Hamamatsu_ABA) October 1, 2017
涸沢カール 沢山のテント村と
共に皆様の元へ届け🌠
昨日13時30分頃 📷機材
Canon1DX+シグマ24-70F2.8#涸沢 #涸沢カール #上高地 #奥穂高岳 #紅葉 #絶景 #青空 pic.twitter.com/mEFYgp5vf8
また、9月以降ともなれば、夜間にはだいぶ冷え込みます。
涸沢カールはすり鉢状になっているため、あまり強い風が吹きませんが、紅葉の時期は夜中は氷点下近くか、日によっては氷点下にまで気温が低下します。
0℃対応に寝袋だと、万が一、氷点下まで気温が下がったときにつらいので、氷点下対応したシュラフ、寝袋が必要です。
それでも冷え込んだときのために、出来るだけ軽量の、寝る時にも着られるフリースやダウンを持参するとよいでしょう。
また、涸沢カールのテント場は、ある程度は平らに整地されているものの、岩盤がゴロゴロしているのをできるだけ平らにしたものなので、寝るにはとても痛いです。
よって、厚みのあるエアマットが断然おススメです。
涸沢カールの紅葉スポットのアクセスや駐車場は?
涸沢カールへの登山基点となる上高地バスターミナルへはマイカー規制があるので、専用バスかタクシーでのアクセスが必要です。
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— jin watanabe (@jinsunsun) October 4, 2018
車でのアクセス
沢渡(さわんど)駐車場(長野側)または、あかんだな駐車場(岐阜側)でバスかタクシーに乗り換えます。
沢渡駐車場利用の場合
長野道「松本」IC−国道158号線−「沢渡駐車場」に駐車−シャトルバスまたはタクシーに乗換え
沢渡(さわんど)駐車場
駐車台数:約2000台
料金:普通車700円、バイク350円 ※1日料金
あかんだな駐車場利用の場合
中部縦貫自動車道「高山」IC→国道158号線→「あかんだな駐車場」に駐車→シャトルバスまたはタクシーに乗換え。
あかんだな駐車場
駐車台数:約850台
料金:普通車600円、バイク300円 ※1日料金
公共交通機関でのアクセス
【長野側からの場合】
①JR「松本」駅−バス・タクシーに乗換え
②JR「松本」駅−松本電鉄「新島々」駅−バス・タクシーに乗換え
【岐阜側からの場合】
①JR「高山」駅−バス・タクシーに乗換え
新宿、東京、大阪、名古屋の各都市から直行バス(さわやか信州号)が運行
【シャトルバス】
2021年4月17日(月)~11月15日(月)の期間、沢渡発 ~ 上高地着の始発は特定日に限り5:00始発、特定日以外は6:00始発。 往復運賃2,400円/1名。
【タクシー】
定額4,600円/台のため、4人で乗車の場合、@1,150円/人。 また、タクシーは4時過ぎには何台かやってきて、乗車定員になった車両から一足先に中の湯ゲート前に並んでいくため、5:00のゲートオープン後、バスより先に進入・走行します。
涸沢カールの紅葉の混雑状況や回避法(平日登山等)は?
大人気の涸沢カールの混雑ぶりは駐車場からすでに始まります。
早朝の上高地への乗り換えは大行列、登山道もハイカーが途切れることはなく、その紅葉行進は前後びっしりで、ペースは速くても遅くても合わせるのが大変で、自分のペースで歩けません。
小屋やテント場は、まるでフェス会場が如く人が溢れ、トイレもどこもかしこも混雑します。
紅葉の見頃のピークには、平日、週末問わずに混雑しますが、それでも、やはり休日に比べれば、平日のほうが混雑を少しは回避できるでしょう。
駐車場での混雑に巻き込まれないために、アクセスはバスかタクシーのほうがよいでしょう。
また、出来るだけスケジュールに余裕を持って行動するために、早め早めの行動がおススメです。
まとめ: 涸沢カールの紅葉の2022年見頃時期や混雑は?服装やテント泊(シュラフ等)の準備は?
ここでは、 涸沢カールの紅葉の魅力や見どころ、2022年の紅葉の見頃時期、混雑状況や回避法(平日登山等)、服装やテント泊の準備(シュラフ等)、アクセスや駐車場を紹介しました。
紅葉登山の代名詞でもなる涸沢カールでは、荘厳な山々を彩る真っ赤なナナカマドや黄色いダケカンバが織り成す紅葉の錦絵絶景を見ることができますので、ぜひ訪れてみてください!